第184話

もう一つの結末 百十五
45
2026/05/31 21:00 更新
周囲を見れば、皆どこか嬉しそうな顔をしている
カナエもしのぶも
獪岳と善逸も
笑っていた
 
宇髄が杯を掲げる
宇髄天元
鬼がいなくなって三年!
広間が静かになる
宇髄天元
色々あったが、今日ほどめでてぇ日はねぇな!
その言葉に、あちこちから同意の声が上がる
宇髄はにっと笑った
宇髄天元
だから今日はーーーー
ちらりとあなた達を見る
宇髄天元
二人の未来に!
今度は実弥が杯を上げる
宇髄天元
幸せを!
カナエが続く
胡蝶カナエ
この先もずっと
甘露寺も嬉しそうに笑う
甘露寺蜜璃
> 挿入されたアイテム
義勇は少し考えた後
冨岡義勇
…元気で
それだけ言った
だが冨岡らしくて、皆が少し笑った
あなた
ふふ
錆兎
フッ
思わず笑ってしまった
そして最後に、全員が杯を掲げる
全員
乾杯!!
声が重なる
広間に笑い声が広がった
あなたも杯を持ち上げる
その瞬間
あなた
ふと視線を感じた
隣を見る
錆兎だった
あなたが首を傾げる
あなた
どうかした?
錆兎
いや
錆兎は少し目を細める
錆兎
嬉しいんだろうなと思ってな
あなたは一瞬だけ目を丸くした
そして、小さく笑う
あなた
うん
迷いなく答えた
あなた
すごく嬉しい
昔は想像も出来なかった
鬼に家族を襲われ、命を懸けて戦い続け何度も死にかけた
そんな自分達が、今こうして仲間達に囲まれている
あなたは広間を見渡した
あなた
(あぁ…幸せだなぁ)
笑う仲間達
賑やかな声
穏やかな春の日
失ったものは多い
それでも
あなた
(ここまで来れた)
あなたがそう思った時
錆兎が小さく笑った
錆兎
これからもよろしくな
あなたは少し笑う
あなた
こちらこそ
そう返すと、珍しく錆兎も柔らかく笑った
その顔を見て、あなたは思った
あなた
(あぁ…)
あなた
(やっぱりこの人と一緒でよかった)
広間には、春のような暖かな笑い声がいつまでも響いていた
今回は短め
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