あなたside
ピピピッ
パタン
ばふっ
熱なんて……
もっとあがってしまえばいい……!!
もう……
どうなってしまったっていいんだ
大事な
大事な友だちを……
ゴッ
裏切ってしまった……
私なんて死んだほうがマシなんだ……
私がしてしまったことを
ぜんぶ
おじさんに話した次の日……
おじさんから渡されたのは……
一冊のノートだった
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コペルちゃん、
いま君は、大きな苦しみを感じている。
なぜそれほど苦しまなければならないのか。
それはね、コペルちゃん、
君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。
「死んでしまいたい」と思うほど自分を責めるのは、
君が正しい生き方を強く求めているからだ。
人間ってものの、あるべき姿を信じているからだ。
さあ、コペルちゃん、いまこそ答えを見つけよう。
ここには、君が決してゴマ化すことなく考えてきた、
気づきと発見が記されている。
おじさんのノートを最後まで読んでくれれば、
きっと君は、自分を取り戻せる。
あらたな一歩を踏み出すことができる。
僕たち人間は、
自分で自分を決定する力をもっているのだから。
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おじさんのノートは
おじさんが私の家の近くに
引っ越してきた日からはじまっていた
自分がこんな苦しい気持ちになって
私は、はじめてわかった
おじさんは私を「コペルちゃん」と
呼ぶようになったあの日から
ずっと私のことを導いてくれていたんだ
私が立派な人間になれるように____














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!