第4話

4ㅤThe sky is blue and wide.
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2026/02/20 12:30 更新







島は驚くほど静かだった。
コンビニも一軒。
信号もない。




hb「……なあ」



gv「ん?」



hb「俺らさ、ほんとに無計画すぎない?」



gv「今さら?」



Yj『それ昨日も言ってた』



hb「だって金もそんなないし」



zh『どうにかなる』



hb「その“どうにかなる”が一番怖いんだって」



gv「優等生発言出た」



hb「うるさい」




四人で細い坂道を歩く中、蝉の声がうるさい。




gv「なあ、バイトとかないかな」



hb「あると思う?」



zh『港に漁師いた』



gv「え、俺魚無理」



Yj『昨日刺身食べてたじゃん』



gv「あれは切ってあるからいいんだよ」



hb「子どもか」




少し笑いが起きる。
でも、ユジンは少し後ろを歩いている。




zh『ユジン』



Yj『なに』



zh『遅い』



Yj『別に』



hb「お前、昨日も海行ってただろ」



Yj『……』



gv「夜中も行ってたし」



hb「え、マジ?」



Yj『散歩』



hb「危ないだろ」



Yj『大丈夫』



hb「大丈夫じゃない」




その言い方が少し強い。
ユジンが止まる。




Yj『……何が』



hb「何がって、普通に」



Yj『普通ってなに』




一瞬、空気が止まる。





gv「またそれ?」



Yj『……』



hb「俺ら、心配してんの」



Yj『なんで』


hb「なんでって……」





言葉に詰まる。
ユジンはまっすぐ見る。




Yj『俺、いなくなっても困らないでしょ』



hb「は?」



gv「何言ってんだよ」



Yj『だってさ俺、別に特別な役割ないし』



zh『ある』



Yj『何』



zh『ユジン』



Yj『それ役割じゃない』



hb「お前さ、そういうこと簡単に言うな」



Yj『……なんで怒るの』



hb「怒るだろ普通、」



Yj『だから普通ってなに』



gv「やめろって」



ギュビンが間に入る。




gv「朝から重い」



Yj『……』




hbは息を吐く。




hb「俺らさ、逃げてきたんだよ」



Yj『うん』



hb「簡単じゃなかった」



Yj『うん』



hb「なのに“いなくなってもいい”みたいなこと
言われたら意味なくなるだろ」




ユジンの目が揺れる。




Yj『……意味?』



hb「お前も含めて四人だから来たんだよ」



Yj『……』



gv「俺、ハンビンいなかったら来てねぇし」



zh『俺も』



Yj『……』



hb「だから勝手に自分抜くな」




沈黙。
蝉の声だけ。




Yj『……俺、さ』



三人を見る。




Yj『四人の中で一番、家とかどうでもいい人間だと思ってた』



hb「どうでもよくねぇよ」



Yj『でも俺、帰る場所もなかったし』



gv「今あるだろ」



Yj『ここ?』



gv「ここ」



Yj『なくなるかもよ』



hb「なくさない」



Yj『保証できる?』



hb「……」




詰まる。
ユジンは少し笑う。




Yj『ほら』




そのとき。
zhが一歩前に出る。




zh『保証はできない』



Yj『……』



zh『でも選べる』



Yj『何を』



zh『離れないって選ぶ』



Yj『……』



zh『俺は離れない』



gv「俺も」


hb「……俺も」




三人が当たり前みたいに言う。
ユジンは少し目を伏せる。




Yj『……なんでそんな簡単に言えるの』



hb「簡単じゃない……俺ら全員、問題あるだろ」



gv「俺とか長男呪いだし」



zh『俺も縛られてる』




ハンビンは一瞬、黙る。




hb「……俺も」




ユジンが見る。




Yj『……ハンビンも?』



hb「……まあな」




それ以上は言わない。
でも一瞬だけ、表情が崩れた。
ユジンはそれを見逃さない。




Yj『……そっか』



gv「だからさ、お前だけ特別壊れてるみたいな顔すんな」



Yj『……してた?』



hb「…してた」



zh『してた』



Yj『……うざ』




少しだけ、口元が緩む。




hb「ほら、笑えんじゃん」



Yj『笑ってない』




gv「笑ってる」



Yj『笑ってない』



zh『笑ってる』




ユジンは顔を背ける。
でもさっきより、少しだけ軽い。




hb「腹減った」



gv「急だな」



hb「重い話すると腹減る」



Yj『意味わかんない』



gv「食堂探すか」



zh『港の近くにあった』



hb「行こ」




四人でまた歩き出す。
今度はユジンも横に並ぶ。
少しだけ、距離が縮まっていた。
でも。

それぞれの奥には、まだ言っていないことが山ほどある。



島の空は、やけに青かった。







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