あなた〈私東京着いたら一応連絡するね、で、何処に居ればいい?〉
研磨〈あなた、流石に東京の地理は覚えてないよね……〉
あなた〈覚えてないね〜、研磨との記憶以外はもう薄れてるよ〉
研磨〈ならあの河川敷は?〉
あなた〈!覚えてる、そこにしよ!〉
研磨〈……ちょっ!何……____〉
あなた〈……?研磨?〉
黒尾〈俺たちとの記憶、だろ??前からお前ら2人だけで電話するなよー〉
あなた〈!!クロ?居るの?〉
黒尾〈おー、研磨にスピーカにさせた〉
あなた〈なんかクロ久しぶりっ〉
黒尾〈だなっ!〉
研磨〈クロいきなり部屋来ないでよ……〉
黒尾〈ゲームに塗れてないか見に来たんだよ〉
あなた〈相変わらず好きだね、ゲーム。私やったこともないや〉
研磨〈……うち来た時、やろうよ。〉
あなた〈……!うん!楽しみにしてる!〉
黒尾〈あなた〜、俺とも電話してくれよ??〉
あなた〈もちろんだよっ__…………えっ!?〉
気配を感じると思ったら、私の顔のすぐ横に、電話を盗み聞くように3人の顔が近くにあった。
研磨&黒尾〈あなた??〉
あなた〈ちょっ…………「俺とも電話しようやー!!あなた!」〉
大きな声で音を通話に入れると同時に、スマホを取られ、研磨同様、スピーカにされた。
研磨&黒尾〈!?〉
黒尾〈男の声……??〉
侑〈お取り込み中失礼するな!今あなた俺らと楽しく過ごしてんねん、電話また今度にしてくれへん?〉
あなた〈ちょっと侑くん!何してるのっ?〉
侑〈あ、あなた!お前のアイスも買ったで!俺のイチオシや!〉
治〈あなたー、こっち座って食べようや〉
角名〈アイス溶けちゃうよ??〉
あなた〈え、ありがと!……って、そーじゃなくて…!〉
研磨〈あなた、そこに居るの、誰?〉
あなた〈あ、うん、バレー部の……〉
侑〈あなたと“同じバレー部”の、宮侑でーす、
春休みん時はどーもぉ〉
治〈同じくバレー部あなたと“同じクラス”の宮治や。〉
角名〈同じくバレー部であなたと“同じクラスの隣り席”の角名です〉
なんか意味無い情報が入った自己紹介になってる……
黒尾〈……これはどうもどうも~、お久しぶりです稲荷崎の皆さん……
えー、あなたの“昔から”の友達、黒尾鉄朗ですー〉
研磨〈……え、俺も……?____、孤爪研磨、あなたの、“相談相手”です〉
〈!?!?〉
何?その自己紹介……
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Noside
〜通話終了後〜
黒尾「あいつら、腹立つ〜あなたと距離が近いこと自慢して来たな」
研磨「なんか…あなたに近づくなって言われてるみたいだった」
黒尾「遠回しに言ってるだろあれ、圧かけてきやがって」
研磨「うん…だから仕返ししたじゃん」
黒尾「まぁな。研磨…相談相手ってなに??」
あなた「あ、ごめん私ちょっとトイレ行ってくるね」
角名「行ってらっしゃい…」
侑「昔からの…なぁ…」
治「向こうもマウント取って来よったなぁ」
侑「あかん!!なんか負けた気分や!」
角名「実際負けたと思う…相談相手、なんて特に」
治「俺らあなたのことなんも知らんしな」
侑「小さい頃のあなたに会いたい」
治&角名「……」
侑「……って!ロリコンちゃうからな!?」
治「……まぁ、気のせいかもしれへんけど、あなたの過去はむやみに聞いたらあかん気がする」
角名「それは俺思うよ。確信できる理由はないけど。」
侑「……なぁ、あなたの会話、聞いたよなァ?」
治「ゴールデンウィーク5日目、なぁ?」
侑と治は、顔を見合わせて不気味に笑う
角名「……え、2人とも…まさか……」
侑&治「乗り込むで!!!」
角名「ちょっ!流石にあなたが可哀想……」
侑「知るかい!あっちと遊ぶの優先しよったあなたが悪い!」
治「角名、アイツらにあなた取られてもええん?」
角名「ダメ」
角名(ごめんあなた……)
侑「いょぉーし、決まりやな!」
あなた「何が決まりなの??」
侑&治&角名「~〜っ!?!?」
侑「〜っいや!別にっ!な、なんも!ない!」
角名(侑動揺し過ぎ…!怪しいでしょ!)
角名「あ、アイス!溶けるよ、てかもう溶けてるけど……」
あなた「あ、ありがとっ」
角名(何とか大丈夫??)
治「なぁあなた、相談相手、ってなんなん?」
侑「そうや!なんやそれ!」
あなた「え、ああ、研磨のやつ?あれはちょっと大袈裟な言い方だよ(笑)
よく電話するから、その時に相談したりしてるだけ」
角名「〜っ……相談、なら、なんで近くにいる俺たちにしないの?」
あなた「いやっ……えとっ、、なんでだろう??」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!