フェテクside
彼は曲に対する理解度が高く、どんな曲でも
自分のものにしてしまう能力を持っていること
など知っている。いや、知ってると思っていた。
でもその日僕が見た"それ"は今までのどの舞台も
上回るものだった。
『メテュの笑顔がこの曲に合ってるね』
その一言でメテュの臨時センターが決まった。
もしかするとその時からこの結末は決まって
いたのかもしれない。
ジョンヒョンから聞いた話によると、
ハンビンとあなたは毎日朝まで練習して、
2時間睡眠というハードな生活を送っていたという
あなたは上手だ。恐ろしくなるくらいに。
動画撮影の日、今までとは別人な彼を見た。
お茶目で、爽やかで、可愛くて。僕が作曲を
しているから、というだけでただの想定だが、
作曲者はこれを望んでいた。声のトーン、
ダンス、表情、オーラまでも多分ドンピシャで。
スタッフの口から出てきた言葉に驚いていたのは
多分あなた本人だけだった。
固まるあなたにかけ寄り、抱き締める
多分この子が望んでいた言葉。青春を全部これに
かけてきたこの子だからこそ切に望んでいた言葉
一瞬申し訳なさそうな顔をしたかと思えば
メンバーたちに押しつぶされた













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。