第13話

#13 「昔語り。」
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2024/12/26 08:00 更新
・紅魔館のガーデン・
ある晴れた日、
幼いフランドールは珍しく、その羽を輝かせながら歩いていた。
フラン
…!
フラン
美鈴~!
美鈴
おや。妹様じゃあないですか。
美鈴
珍しいですね。このような場所にくるとは。
フラン
うん!今日はね~?
フラン
お花!欲しくて来たの!
美鈴
お花…ですか。
美鈴
どのようなお花が欲しいんですか?
フラン
えっと…お姉さまみたいな色!
美鈴
と、言いますと…
美鈴
赤、薄紫、淡いピンク…でしょうかね?
フラン
そう!ない?
美鈴
ありますよ!ちょっと待っててくださいね?
美鈴
はいどうぞ!
フラン
きれーい…!
フラン
じゃ、じゃあさ…もう一つお願いがあるんだけど、いい?
フランはもじもじしながら美鈴を見つめる。
その姿を美鈴は愛おしく、正直可愛いと思っていた。
美鈴
何なりとお申し付けください。
フラン
これを花束にしてくれない?
美鈴
もしや妹様…
美鈴
プレゼントをしようとしているのですか?
フラン
そうなの!お姉さま、喜んでくれるかな~!
美鈴
ど、ドドっドドどうですかね!喜んでくれるんじゃないですか?
美鈴
布とリボン持ってきます!
フラン
うん!
・紅魔館の廊下・
…カッカッカ

咲夜とレミリアは廊下を静かに手早く歩いていた。
咲夜はメモを取り出し、レミリアに報告を行う。
咲夜
お嬢様、本日は外の世界関連の会議がございます。
咲夜
どうか今日は遅れないようにお願いします。
レミリア
ええ、分かってるわ。
レミリア
所で、フランの様子はどう?
咲夜
いえ、特に何も無いですが、どうかしたのですか?
レミリア
そう…
レミリア
レミリア
昔ね、私大失敗したの。
咲夜
急になんですか気持ち悪いですよ。
レミリア
ちょーっとでもいいからためらった方が人生上手くいくわよ。
レミリア
…まぁ良いわ…
レミリア
咲夜、まだ時間あるでしょ?
咲夜
…そうですね
レミリア
ちょっとの間だべらせてくれない?
今から約300年前の事よ…
廃小屋の中は暖かい光で包まれているはずなのに、暗い。
外を確認している幼い吸血鬼が二人いた。
フラン
…姉さま、外に5匹くらいいる。どうする?
レミリア
当たり前、正面突破。
フラン
じゃあ行く、ご、よん、
フラン
さん、に、いち。
どごぉおん!

その途端扉が吹き飛ぶ。月明かりが小屋を照らすが、そこにもう二人はいない。
ヴァンパイアハンター
おい逃げたぞ!追えッ!
ヴァンパイアハンター
向こうだ!絶対に逃がすな!
ザザザザザザザッ

草木を掻き分ける音と、怒号が響く。
夜は吸血鬼の味方だ。
フラン
姉さま、目の前。
レミリア
分かってる。
ヴァンパイアハンター
クソっこの化け物どもが…!
フラン
予想以上にいるけど。
ヴァンパイアハンター
怯むな!相手は吸血鬼けれども子供だ!
ヴァンパイアハンター
今だ!全員で撃て!
ヴァンパイアハンター
了解!
人間は愚かだ。何も考えず、突っ込んでくる。
それが吸血鬼の人間への認識。

しかし__

目の前に広がる人間の叡智を前に、二人は焦りを感じていた。
フラン
…ねぇ、やばくない?
ドドドドドドドドド…



銀色の



雨が降っている。




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