ミケ)ねぇー待ってよぉ
ファミレスで一人バク食いってどうしちゃったのお嬢様
詩愛は店を出てから一言も話さない
ミケ)泣いていたこと告げ口しちゃうかもよ?
その言葉でようやく静かに足を止める
ミケ)そりゃ才色兼備、文武両道何でも兼ね備えていれば悩みの一つや二つあるか
あ~あそれにしても羨ましいよ1度くらい貴方みたいな人生歩んでみたい
詩愛はミケの腕を強く掴み引っ張って歩く
ミケ)どこ行くかそろそろ教えてよ〜
その言葉と同時に詩愛の家にたどり着く
ミケ)古いアパート?
詩愛はまだ手を離さず、階段を登り家を開け中まで連れ込みようやく開放する
指を指した方はダンボールとガムテープだけで補強されている昨晩父が割った窓
ミケの前だというのに涙は勝手に流れか止めるに止められない
少しの沈黙のあと詩愛は笑う
言いたいことを言い終え、一人泣いているとこれまで黙っていたミケが口を開く
ミケ)なーんだ!
あなたにも隠したいことあったんだ!
ミケ)いやー正直貴方って何でもできるから悔しいなーって、だからユニット断られたとき絶対弱み握ってやる!って思って付きまとってたんだけど、全く掴めなくて困ってたんだよ
けどまさか自分から打ち明けてくれるなんてね
机のそばに胡座をかいて座り込む
ミケ)私の家代々医者家系でね
その割に特に押し付けもなく放任主義で
有り難いことに兄貴が二人いるから跡継ぎの心配もなく
好きにアイドルもできてるの
ミケ)うん!そうだよ!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。