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第5話

三話
330
2025/09/01 14:42 更新
2006年某日___
ダンッ!🚪
乱暴に教室の扉が開く。
五条悟
あなたはぁー?
夏油傑
悟…扉は静かに開けようね。
五条悟
で、あなたはー?
夏油傑
悟…^_^
家入硝子
仕事ー。
さっき出てったばっかだよ。
五条悟
はァ!まじ!?
五条悟
俺もついてこっかなあ
家入硝子
やめとけー
夏油傑
またうざがられるよ。
五条悟
けっ
家入硝子
なんか用事あったの?
五条悟
あなたと賭けしてたんだけど俺勝ったから金巻き上げにきた
家入硝子
あ、そういえば悟来たらこれ渡しといてって言ってたわ
硝子は窓際のあなたの机の中を漁り、500円玉を取り出した。
夏油傑
500円も何に賭けてたんだい?
夜蛾が散髪したという情報を得た悟とあなた。
角刈りになってくるか坊主になってくるかにワンコイン賭けていた。
五条悟
あれはギリ坊主っしょ
家入硝子
しょーもな
そう言いながら窓から顔を出しタバコを加える硝子。

下にあなたの姿を見つける。
家入硝子
あなた
それを聞きつけ窓際にくる悟。

何となく傑もついてくる。

あなたはちょうど車に乗り込むところだった。
五条悟
ごっつぁんでーす
500円玉を掲げニヤリと笑う悟を見上げたあなたは、すぐさま中指を立てる。
夏油傑
行儀が悪いよあなた。
呆れたように笑う傑。

目が合うと、あなたは打って変わって弾けるような笑顔を見せた。
あなた
任務これ終わったら行こー!
夏油傑
いいけど疲れてないかい?
あなた
多分大丈夫ー!😆
五条悟
俺もついてってやろーかー?
あなた
全然大丈夫ー!😇
傑に向けてとは明らかに違う種類の笑顔で手を振り車に乗り込むあなた。
家入硝子
気をつけるんだよー
あなたを乗せた車が発進する。
五条悟
なあ、行こーってどこ行くんだよ
夏油傑
あなたが昔ながらの駄菓子屋を近くに見つけたみたいでね。
一緒に行こうって言われてたんだよ。
五条悟
俺も誘えよあのやろー
家入硝子
駄菓子屋ねー
最近どんどん減ってるもんね
夏油傑
そうだね
数時間後____
五条悟
傑ー、メール来てんぞ
夏油傑
あなただ。
任務終わったみたいだね。
傑の携帯を覗き込む悟。
五条悟
今から行く、か。
先行っとかね?店の場所知ってんだろ?
夏油傑
悟も来るのか
五条悟
当たり前ー。
あなた
何であんたいんの…
五条悟
✌️
夏油傑
悟も甘いもの好きだからね。
駄菓子屋行きたいんだってさ
あなたと悟の唯一の共通点:甘党
あなた
どうせなら悟じゃなくて硝子連れてきてよ…
五条悟
何だよその顔
あなた
(傑と2人きりがよかったのにグヌヌ(΄◉◞౪◟◉`))
五条悟
うわ懐っつ!
あなた
雰囲気がよき…
五条悟
こんなんまだ売ってるんだな
五条悟
てか安すぎ
あなた
それな
五条悟
10円10円10円…
端から端まで全部買えんじゃん
あなた
あんたはここじゃなくても端から端まで買えるでしょ
夏油傑
あなたもね?
はしゃぐ悟とあなた。
駄菓子屋のおばあちゃん
親子で来たのかい?
兄妹仲がいいねぇ
おばあちゃんフィルター

傑→父親
悟→兄
あなた→妹
夏油傑
同級生です^_^
あなた
おばあちゃんせめて私姉にして
五条悟
俺これ買おー
あなた
悟カルパス買ってよ
五条悟
あぁ?
あなた
500円あげたじゃん今日
五条悟
あれは賭けだろ
まいいけど
あなた
箱で
五条悟
は?
わちゃわちゃ会計をしている間に、傑の姿が見えなくなっていた。
あなた
あれ、傑は?
五条悟
外じゃね?
外に出ると、傑はベンチに腰掛けてラムネを飲んでいた。
あなた
いつの間に買ってたの
夏油傑
結構前だよ
もうラムネはなくなりかけている。
五条悟
それ最後飲みづらいよな
玉ひっかかって
夏油傑
ふ、たしかに
何度も瓶を傾けて飲む傑。

そんな何でもない風景に、
あなたは瞳を揺らしながら見惚れていた。
額から頬へ、首筋から鎖骨へと伝う汗、喉仏、綺麗な横顔、…

見惚れる要因はあなたからすればいくらでもあった。
傑はふとその視線に気づく。
夏油傑
何だい?
あなた
は!い、いや!ビー玉綺麗だなって…!
夏油傑
…ああ。確かに綺麗だね。
傑は飲み干すと、空っぽの瓶を差し出してきた。
夏油傑
いるならあげるよ。
五条悟
ははは、ガキ
ケラケラ笑う悟を横目に、特に欲しかったわけでもないが瓶を受け取る。
あなた
これどうやって取んの?
五条悟
叩き割る
夏油傑
破片が危ないし店の前では迷惑だから
蓋を開けて取るのが一番かな
五条悟
( ̄▽ ̄)
あなた
握力勝負じゃん
五条悟
いけるっしょ
あなた
おっしゃ
あなた
ふんっ!!
力を込めるが、なかなか開かない。
あなた
ふんーーーーー…っ!!!
五条悟
踏ん張りすぎてうんこ漏らすなよーww
と、傑が異変に気づく。
夏油傑
待った
傑はあなたに近づくと、グイッとあなたの袖を捲り上げた。
あなた
うお変態!
五条悟
!?お前、
五条悟
血まみれじゃん
あなた
え?
あなたの腕からパタっと血が落ちる。
その場凌ぎに巻いたであろう無造作な包帯は真っ赤に染まり、制服にも血が染み込んでいた。
あなた
あちゃ
傷開いてる
夏油傑
怪我していたのか
五条悟
まあまあ深いな
あなた
んーかすっただけなんだけど
夏油傑
戦闘中はアドレナリンも出て傷の深さなんて案外気づかないもんだよ。
早く硝子に見せた方がいいね。
五条悟
どうせなら硝子連れてこいって
こーゆーことかよ
あなた
👍
夏油傑
悟、布か何か持ってないかい?
五条悟
あるわけねーー
夏油傑
…仕方ないね。
あなた
(はっ!これはまさか…)
あなた
(傑が自分の制服を破いて私の腕に…!?!?)
夏油傑
すみません
何か止血できそうなものありませんか?
駄菓子屋のおばあちゃん
包帯ならあるよ
怪我でもしたのかい?
家入硝子
流石に期待しすぎ
あなた
そんなこと言わないで泣けてくる
家入硝子
いいじゃん
包帯は巻いてもらったんでしょ?
あなた
そうだけど
やっぱロマンってもんがさあ…
家入硝子
はいはい痛い痛い
あなた
…もう硝子に相談するのやめるわ
家入硝子
夢見すぎなんだよ
特に夏油は現実タイプだろ
あなた
確かに…
あなた
悟と違って安っぽいキザ感ないもんね
家入硝子
おうおうめちゃくちゃ言うな
扉が開き、悟と傑が入ってくる。
夏油傑
治療終わったかい?
家入硝子
おわったー
あなた
やっぱ凄いわ硝子
完璧に回復した腕を軽く回す。
家入硝子
あんたたち駄菓子屋行ってきたんでしょ?
お土産ないの?
五条悟
ん。
バリボリと駄菓子を頬張りながらカルパスの箱を渡す悟。
あなた
それ私のだろ!
五条悟
俺の金な!
夏油傑
みんなで食べたらいいじゃないか
しれっとカルパスを食べる傑。
硝子は箱に手を突っ込み大量に掴み取りするとポケットに突っ込んだ。そして何事もなかったかのようにタバコを口に咥える。
あなた
コソ泥しかおらん…!
五条悟
コソ泥されてんの俺だよ
家入硝子
喉乾いたーカルパス食ったら
夏油傑
うんわかる
五条悟
ジャン負け行くかー?
あなた
余裕で勝つ
家入硝子
🖐️
夏油傑
🖐️
五条悟
🖐️
あなた
LOSE敗者:あなた
あなた
くそおおおおあ
あなた
傑ありがとう
ついてきてくれて
夏油傑
いいよ
4人分1人で持って帰るの大変だろう
あなた
みんなコーラでいいっけ
夏油傑
いいと思うよ
ピッ   ガコン。
自販機でコーラを四つ買うと、二つずつ持ち並んで歩く。
夏油傑
あ、そうだ。
あなた
あなた
ん?
夏油傑
これ
傑が差し出してきたのは透明なビー玉だった。
一瞬ハテナを浮かばせたが、すぐにラムネ瓶の中のビー玉だと気づく。
夏油傑
取っておいたんだちゃんと洗ったよ
あなた
あははっまじ!?
傑の手の平からビー玉を取る。
あなた
おお、案外おっきいんだね
空にかざしてみると、太陽の光が反射してキラキラと光る。
あなた
綺麗…
ビー玉を眺めるあなたを見て微笑む傑。
夏油傑
取った甲斐があるよ。
あなた
うん。私ラムネ飲んだことないからさ
夏油傑
へぇ、珍しいね
あなた
コーラとかカップ麺とか、高校なって初めて食べたし
やっぱこういうの新鮮で好きだな
夏油傑
家が厳しかったんだろう?
あなた
頭硬いんだよ連中
ムッとするあなたを宥めるようにクスッと笑う。
夏油傑
だからわざわざ東京校にきたんだね。
天宮城の本家は京の方にある。

相変わらずビー玉を見ていたあなたはそれをギュッと手に握った。
あなた
これ大事にする。
あなた
初めて傑に何か貰ったな
夏油傑
そうだっけ?
あなた
そうだよ
夏油傑
初めてあげたものがビー玉か。
変な罪悪感あるな
あなた
私悟に初めて貰ったのガムのゴミなんですけど
夏油傑
…だいぶマシだったね
あなた
👍
その夜、小腹が空いたあなたは、台所(高専生徒共同スペース)に足を運んだ。
硝子も深夜飯しんやメシによるデブ化の道連れにしようと思ったが、硝子の部屋から凄まじいイビキが聞こえ、誘うのをやめた。
あなた
まあ居ても隣で吸うだけだよね…
忍び足で冷蔵庫を開ける。

ずらりと甘味が並んであった。

名札付きの。
🍮『さとる♡』
🍩『僕の』
🍰『食ったらコロす 悟』
あなた
申し訳程度に隅にいくつかある炭酸水とエナジードリンクは傑のものだろう。
あなた
はぁ
冷蔵庫を静かに閉め、頭上の戸棚を開ける。

そこには今日の戦利品、駄菓子たち。
一応みんなで食べる用のものだ。
あなた
…置いてたってどーせすぐ無くなるし今のうちに
食べとくか、と背伸びをして菓子に手を伸ばした瞬間。
五条悟
何してんの?
あなた
うわっ!?

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