〈 あなたの下の名前side 〉
なつと解散して… というか、帰られてから、
いるまと一緒に帰ってきたのはいいものの、
こんな反応になるのを許して欲しい。だって、
大学の時から推しを語りあってた仲の友達に…告白されるとか…
好き…? そりゃ、友達としては信頼してるし、良い奴だと思ってる。
けど、 私は、
なんで、少し悲しそうなんだろ。なつのことはそう言う目で見てないって言ったよね?
私はあんまり煙草の匂いが得意じゃない。
頭がクラクラして吐き気がするくらい、苦手。
別に、吸ってる人が嫌い!って訳では無いんだけど…会社に入ってからは結構喫煙者の人も居るから、少しは慣れたけどね。
ぼん ッ
やっぱり慣れない。いるまが人や猫に変わる瞬間を見るの。普通なら見れないから、なんか特別感やばいんだよね…うん。
「何すんの?」と言わんばかりにこちらを見てくるいるま。可愛い 。
そんないるまを抱っこして、 腕の中にすっぽり収まるいるまを見る。
すーーっ、
すーーっ、
普通に聞いたら語弊まみれのセリフを1人呟く。
猫なのに全然臭くなくて、逆にめっちゃいい匂いするの…。
可愛い毛玉(猫)を撫でるだけで幸福感が得られるなんて、なんて素敵なのだろう。
ぼんッ
形成逆転。いるまが私の事を抱っこしている
本当に顔イケメンすぎる。直視できない
ぎゅっ
肩に顔を埋めてくるいるま。前もこんなことあったな〜とか考えながら、 いるまの頭を撫でる。
前告白してくれたこと、忘れるわけない。あの時はいろいろあり過ぎて頭パンクしそうだったな
まあ今も頭パンクしそうなんだけど…
そう言いながら、顔を近づけてくるいるま。
え、がちなの!? と、回らない頭を回転させ、どうすればいいか考える。
いるまの綺麗な顔が目の前にあって、目をきゅっと瞑る。
…… 少し、期待してしまった自分がいた。
やっぱり、既に手遅れなのかもしれない。
私の初恋泥棒は、 この獣人さんらしい。
次の日。会社ある。
終わった… となっていたのだか、
なつ… 休みなの?
私のせいなのかな、 と少し考えてしまう。
でも別に振ったわけでも、付き合ったわけでもないのに… 、でも、やっぱり引っかかるものがある
変な返事しちゃった。すちくんにバレませんように…
何とかバレずに済んだっぽい。
危ない… 言動には気をつけなきゃね…
からっぽな中身ですみません…










編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!