こた、起きて
………
全然起きないやん
うーんw
部屋まで運ぶしかないな
小太郎途中で起きへんかな
こんだけ爆睡してるし多分大丈夫だろ
小太郎のことを抱えあげ、部屋まで運んだ。
(ほんまに身長伸びたな…)
小太郎はあまり見ると嫌がるので眠っている時くらいしかまじまじと見れない。
(髪の毛サラサラやしまつげ長いし…)
(整った顔してんなぁ…)
あまりにも綺麗な顔をしているので見とれてしまう。
小太郎の手をそっと握った。
(指なっが…)
(俺より手でかいんちゃう…?)
比べてみると、やはり小太郎の手の方が大きかった。
手を眺めていると、急に手をギュッと握られた。
う''わぁ!!びっくりしたぁ!!
僕がびっくりした!w
そんなびっくりすると思わなかったw
起きてたなら言ってや!
途中までは寝てたよw
えっ、いつから起きてたん?
…清春が運んでくれてるあたりから
ほぼ起きてるやん!w
さすがに抱えられたら起きるよ!w
タイミングわかんなかったんだってw
もー…
めちゃめちゃ恥ずかしいやん…
顔を布団に埋めた。
僕の手と清春の手どっち大きかった?
……小太郎の手…
だよねわかってたw
なら聞かんといてや!w
最悪やほんまに…
絶対寝てると思ってた…
僕は嬉しかったけどね
きよって何考えてるかわかんないから
こたも結構わかりずらいで?
僕は隠してるの!
隠さんといて!w
ずっと小太郎の口角が上がっていた。
自分のことを好きなのを実感出来て相当嬉しいのだろう。
てか、眠くないん?
目覚めちゃった
ならリビング戻る?
んー…ううん
まだ出たくない
ん、わかった
じゃあ30分くらいしたら行こか
うん
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。