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第37話

34話 迫る、『死の音色』
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2024/04/22 07:30 更新
ドン……ドン……
シャン……シャン……
神夜 玲
神夜 玲
時間は無い……か
いつの間にか聞こえてきた太鼓と鈴の音色。
玲は仕方ないと考えることを諦め、トンネルの中へと足を進めた。
歩いて__と言っても早歩きだが__10分くらい経っただろうか。
太鼓と鈴の音色は変わらず遠くに聞こえていた。
いや、入口からすれば少し音が大きくなっていた。
神夜 玲
神夜 玲
(音が近くなってきたね)
神夜 玲
神夜 玲
(もうそろそろ外の光が見えてもおかしくないんだけど)
玲は焦りを感じながらも、まだ思考ができる余裕はあった。

さらに10分歩き続ける玲。
しかし、一向に向こう側の入口が見えなかった。
神夜 玲
神夜 玲
はぁ……はぁ……一体どんだけ長いの?
ずっと早歩きしていたせいか、段々と息が荒くなってきていた。
神夜 玲
神夜 玲
(音もかなり大きくなってきた。どれくらい近づいてるか振り向きたいけど、こういうタイプは振り返ったら連れて行かれるからな〜)
それでもまだ思考は続けられるぐらいの余裕はあった。

そして更に10分が経過した。

ドン……!ドン……!
シャン……!シャン……!
神夜 玲
神夜 玲
っ!まっずい!
いつの間にか、かなりの距離で聞こえてくる鈴と太鼓の音色に、流石の玲も考える余裕は無くなった。
振り返りたい衝動をなんとか抑え、懐中電灯のあかりは前に照らされず腕と同じ動きをし、走る度にバックが背中を打ち付ける。
痛いと感じる余裕もなく、ただただ前に真っ直ぐ走る。

ドン!ドン!
シャン!シャン!
神夜 玲
神夜 玲
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、
真後ろにいるのでは無いかという錯覚を覚えるほど鈴と太鼓の音が大きくなっていた。
今の玲には振り返って確認するよりも、トンネルを抜ける事に精一杯だった。
神夜 玲
神夜 玲
!見えた……!
どれくらい走ったか分からないが、ようやく外の光が見えてきた。
玲はラストスパートをかけるかのように、全力ダッシュした。
そして……
神夜 玲
神夜 玲
出たーー!!!!
命からがら鈴と太鼓の音色から逃げ、ようやくトンネルの外へと出ることが出来た。
神夜 玲
神夜 玲
はぁ……はぁ……流石に疲れた……
荷物を持ちながら30分近く早歩き、体感だが10分近く走り続け、最後は全力疾走。
陸上選手であればまだ余裕だったかもしれないが、常人ならば玲の状態が普通かもしれない。
玲は膝に手を付き、少しづつ息を整えた。
神夜 玲
神夜 玲
ふう……第一関門クリアだね
神夜 玲
神夜 玲
線路は変わらず続いてるのね、良かった
神夜 玲
神夜 玲
(次の問題はここね。いかにして車に乗らずに線路を辿るか……)
男性
もしもし、お嬢さん
迷子かな?
考え込んでいると、玲の目の前に男性が立っていた。
ここでも普通なら安堵するだろう。だが玲はこの後のことを知っていた。
故に、冷や汗が止まらなかった。
神夜 玲
神夜 玲
(……ほんと、待ってくれないよね。怪異って)



第二関門は『トンネル先の運転手』


その者は、誰も知らない帰れない場所へと送る死神である……
35話「誘う、『トンネル先の運転手』」

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