「別に......口調を仰々しく変えなくても良いのですよ。」
「そうですね......。どうなるかは未知数です。しかし確定した事は...... 、」
「 マリアーネ の独立です。 」
「あちらは、大丈夫かと思われます。」
壁によりかかる。無気力感が身体中に蹲っている。
帝国が没落する、それは直ぐに分かった。
結局、ほんの少しの栄光に過ぎなかったのだ。
本当、本当に......。悲しみよりも先に苦しみが出てきてくる。
嗚咽混じりの声が、心にヒビを入れようとしていた。
床を這い蹲る。
なにか、見えたような気がする。
それは光か。
仮初の足は動かないっていうのに、どこか動いているような気がする。
私は、すぐに理解した。
あちらが今にも、独立を果たそうとしていること。
ただしこれは、他のやつにはバレては......
なんでだよ!ふざけるなよ!
こんなにすぐにバレるとか聞いてないぞ。
最悪だ...... 。
独立となったら、確実にグロリアが介入してくる。独立とか本土帰還とかそうゆう問題は、自分たちでのみ完遂するべき事であり、グロリアの介入を許してはいけはい。地獄を見る羽目になる。
グロリアは自由を掲げている。しかし被支配者からしたらただの嫌がらせ。他より少しマシというだけなのだ。
だからこそ、内密に、干渉されることなくやりたかった。しかし日独伊にあってしまったのである。
さて、どうしたものか......。
と、頭が痛くなる問題を抱えたがそれはすぐに解決される事になる。
............ まさか励まされるとは。こんなことは予想していなかった。だが、嬉しい。
日独伊がこんな奴で良かったと、心の底から思う。
今だけは、自分だけじゃなくて、こいつにも明るい未来があることを......心の底から信じたい。
忘れかけていたが、コイツも独立しようとしていることに間違いは無い。
しかし、重要度で言えば落ちるのは当然。
何も重要なものは無いのだから。
とはいえ、イベリアの発言にはイラつくものがあった。心から憤怒していたレイアーは触発され、イベリアを殴り飛ばす 。
そんなものは関係なしと、イベリアは続けてレイアーに針を突き刺す。
心が出血し、レイアーは気分が悪くなり痛みで胸を抱える。
レイアーらしからぬ、穢れしかない言葉。
イベリアは、思わず口が歪む。
まさに今、快楽を得ていた。
イベリアは、迷わず突き刺す事を続ける。
そう吐き捨てる。
イベリアは、倒れ込むレイアーに満足したのかその場を去っていった。
◆◆◆◆◆
イベリアが去ったのを確認すると、よろよろとしながらもたち直す。
まるで、二日酔いしたような人間の姿だった。
救世主、救世主は......いないのだろうか。
皇帝の息子に、自分の救世主は務まるのか?
「どうやら、お困りのようですね。」
「いえ......、貴方には事前にお知らせしようかと。」
「明明後日、私はテロを起こし、国家転覆を行います。貴方は__、協力してくれますよね?」
「私の手を掴めば、叶いますよ?マリアーネの独立阻止も、覇権国化も 。」
「あぁ、今決めなくても大丈夫ですから......。」
「考えておいてください、ねぇ?」
アンケート
どうする?
合意する
36%
現政府と妥協する
36%
却下する
27%
投票数: 11票


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!