あなたの下の名前side
やっぱり、わたしには勇気が出なかった。「休みたい」なんて
まだ私には早かった___
西川side
やっぱりあなたの下の名前のことが気になって仕方なかった俺は、事務室にいるであろうあなたの下の名前を探しに行った。
(にしかわ)「ここか...」
やっぱり事務室ってだけあって、雰囲気がある
コンコンコン
(にしかわ)「あなたの下の名前いますか...?」
『はーい今出ます』
室内から聞こえてくる声は元気そうだがどこか崩れそうな。今にも助けを求めてるような声だった
『に、西川選手?どうしましたか?』
(にしかわ)「さっきの話の続き。」
『...わたしなら大丈夫ですよ。西川選手が心配するほど弱くないです』
今のあなたの下の名前はきっと、強がってる。もっと弱さを見せてくれたらいいのに____
あなたの下の名前side
(にしかわ)「さっきの話の続き。」
やっぱり。でも、「疲れた」その一言が言えなくて
『...わたしなら大丈夫ですよ。西川選手が心配するほど弱くないです』
強がってしまう。どうしても。きっと、人の力を借りたくなかったんだろう。この仕事は誰の力も借りずにやり遂げたかった。たとえ自分が倒れたとしても、誰にもバレなければいいと思ってた
(にしかわ)「なあ、あなたの下の名前、疲れたなら疲れたって言ってええねんで。誰もあなたの下の名前のこと責めないねんから」
そんな西川選手の言葉にわたしは涙を堪えきれなかった
バッ
(にしかわ)「...笑いつもありがとうな」
気づいたら西川選手の胸の中に飛び込んで泣いていた。たくさん泣いた。西川選手はそんなわたしを抱き返して、わたしの頭をずっと撫でてくれていた
西川side
よっぽど限界だったのだろう。俺が訴えかけるとあなたの下の名前は目に涙をいっぱい浮かべて俺に抱きついてきた
(にしかわ)「...笑いつもありがとうな」
そういうとあなたの下の名前は思いっきり泣いた。俺はあなたの下の名前に「頑張ったね」の気持ちを込めて、あなたの下の名前の頭を撫で続けた
(にしかわ)「え、寝た?」
あなたの下の名前は安心したのか俺の腕の中で眠ってしまった。あなたの下の名前を医務室に運ぶためにお姫様抱っこをしようとあなたの下の名前を持ち上げた。
(にしかわ)「いや、軽いな」
何も食べていない。そう言われないと納得できないくらい痩せていた
森川「龍馬?!その子どうしたの?」
(にしかわ)「森川さんそれは後で説明します!」
森川「え?ちょちょ龍馬〜」
「どうしたもんか」と嘆いてる森川さんをほっておいてあなたの下の名前を医務室に運んだ
あなたの下の名前side
『ん...ここどこ...』
寝てしまったのだろうか...まずい、森川さんに迷惑かけちゃったな
(にしかわ)「あなたの下の名前?」
西川選手...あ、そうだ。わたし西川選手の腕の中で寝ちゃってたんだ
『西川選手...』
『あんな情けない姿、見せてしまってごめんなさい、笑』
わたしが自虐紛れにそう言うと、西川選手はわたしに思いっきり抱きついてきた。
『あ、あの、西川選手、?』
(にしかわ)「謝んの禁止な」
『え...?』
いやいや、わたしには謝らないといけないことが沢山ある。迷惑もいっぱいかけている現に西川選手の時間を奪ってしまっている謝らないといけない理由がちゃんとある
『いや、わたしにはまだたくさん謝らないといけないといけない事が...』
(にしかわ)「あなたの下の名前は頑張ったから。謝らんでいい」
『ええ...』
口ではそう言ったものの、「頑張ったから」その言葉が聞けて嬉しかった。たまには人に頼るのも悪くないと思えた
『あの、そろそろ離れてもらっても...?』
(にしかわ)「むり」
子供.....笑












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。