アテンションぷりーず
視点の入れ替えが激しいです
7年後(現在)
今まで話を聞いてくれたのは
先日脱出に成功した4人の青年だ
このサーカスから出られる条件は
チケットの半券を取り戻すこと
彼らが僕の用意した謎を解く姿を見て
彼らなら団長に立ち向かうことが出来るだろう
と判断した僕はこの7年間で見つけた
唯一の穴を彼らに教えたのだった
彼らは脱出に成功し、町へ戻ったのだが
僕が脱出出来ていないことを気にして
戻ってきてくれたのだ
不意に涙がこぼれた
青服の青年が口を開いた
見透かすように深い青の目を僕に向ける
この青年は僕の気持ちが読めるみたいだ
“あの時”しばらくしてから
あなたがいた部屋に戻ったが
あなたの死体はなく、
血の跡も残っていなかった
それはこの7年間
ずっと脳裏にあったとても小さな望みだった
そんなこんなで5人であなたを見つけ出し
全員で脱出するための作戦会議をしていると…
団長が現れた
何か企んでいる顔だ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。