わたしの日課は、放課後男バレの練習を推しのライブ参戦のように見ている。
こいつ絶対害役だろという行為を
何度か無意識でしているため、1部の侑ファンからは
嫌悪感を抱かれている。
サーブを邪魔され、侑に睨まれたとしても
わたしは全力で侑ファンを演じる
周りの女子は
「いや、睨まれてただけだろ...」
という顔をわたしに向ける。
分かる。いやでも睨まれて嬉しがるオタクなんてそこらじゅうにいるんやないの?
明日には喉潰れてそうだなくらいの大声をだして
応援している。
練習が終われば、ダッシュで家に帰る。
やること済ませたら今日の角名くんの尊かった行動全てレポートにまとめないと...!!!
そう一言残し、霹靂一閃くらいの速さで自宅のアパートへ向かっていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。