第2話

# 1『 仕方なく 』
780
2024/07/03 09:40
俺は初めて、お父様に文句を言いに行こうとしている
…どうも、第一王子のすちです
普段は絶対言わないけど、流石に今回ばかりは無理かも
いるまとなつはよく言ってるけどね
俺は長い長い階段を、自慢の足の速さで駆け上がって行く
そして重い扉をギィィッと音を立てながらゆっくり開くと、お父様が見えた



すち
ちょっとお父様っ!!!
すち
聞いてませんけど!?メイドが男だなんて!!
俺が文句を言うと、なぜか後ろから別の声が
いるま
それについては俺も
意味わかんねぇよ、クソ親父
なつ
せめてまだ年のとった女とかならわかるけどさぁ…男とかありえん
すち
え、いるま!?なつ!?
どうやら2人もお父様に文句を言いに来たらしい…が
すち
その口調はやめ…って言っても意味ないか…はぁ
俺はやれやれと溜め息をついた













そして3人でしっかりとお父様の前へ
お父様王様
女ではなく、男ならいいだろう?今までのメイドは女だからダメだったんだろう
お父様王様
なら、男なら問題なかろうに
お父様王様
なぜ文句…全くわからん…


すち
いやせめて執事にしましょうよ、それなら
すち
メイドじゃなくて執事でいいじゃないですか…?なんでわざわざメイドにするんですか
俺はもう苛立ちを超えて呆れになってきた



みこと
っ…そ、の!俺たちじゃ…だめ、なんですか…?
走ってきたのか、息がきれている新メイド
すち
そ、ういうわけじゃ…(あれ、いつの間に…)
こさめ
ふーん…御三方はこの可哀想で身寄りもない僕たちを捨てるんですね…そーですか、人の心がないゴミなんですね…しくしく
らん
そんなっ…酷いですよっ、!!せっかく貴方たちのお父様…国王様は俺たちを雇ってくれると言っているのに…、!
2人は目に涙を浮かべ、俺たちに訴えかけた
2人とも演技が上手すぎる…
水色の人に関しては煽っているけども…(
しかも王子にその口調は大丈夫…、?
…あ待って、いるまとなつは煽りに弱い



なつ
はぁ??そんなに言うなら俺らの元で働けよ!!!
いるま
その代わり…どれだけ酷く扱われても、文句言うなよな?
すち
…はぁ
やっぱり、こうなった
特に水色の子のが効いたのだろう
2人はやれるもんならやれよ、みたいな目をしている



みこと
そのっ…すち、様は…
そんなうるうるな目で見られてはたまったもんじゃない…っ
すち
〜〜っ、もう…分かったよ…分かりましたよお父様!!
すち
雇えばいいんですよね!?
新しいメイド達を見ていた目を、お父様に向けなおす
俺は仕方なく、雇うことにした
お父様王様
うむ、良かった良かった
お父様は満足気にふぉっふぉっ、と笑った















…これからどうなることやら
注意 私の気分で書き直したりするかもです
なのであれ…ここ変わってる?ってことがこの先あるかもしれません…
あと一日浮上してないだけで新作ランキング入ってるはビビります心臓に悪い
しかも下がってるってことはもっと上だったってことですか…???(
あ、昨日本当に無浮上でした
早くRシーンになるように頑張ります(

プリ小説オーディオドラマ