第20話

そうだったんだ…
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2024/01/27 04:00
S.
ん……
いつの間にか寝てしまったらしい

気づいたらベッドにいた


たぶんらんらんが運んでくれたんだろうな




そうだ、らんらん



L.
正直さ、話聞いてどう思った?


あれ?
誰か来てるのかな?


気になった俺はリビングに向かった


I.
支えたい



でもその声で足が止まった

S.
(いるまちゃん…?)
なんでここに…?


なんでだろう
唐突に怖くなった


なにか、理由も分からないことに恐怖を感じる






考えることが止められなかった俺には、その一言以外、何も耳に入ってこなかった
I.
俺はらんが好きだから

これだったんだ
理由が分からなかった恐怖


S.
いるまちゃんもだったか…


あれ?
視界がぼやけてる


S.
ポロッ


そっか
俺、悲しいんだ
失恋した、って分かって










もう盗み聞きする勇気すらない


















足取り重く、俺は自分の部屋に戻った

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