lk side
レコーディングが終わり次のやつに
声をかけるため控え室に入った
そこには楽しそうに抱き合う2人の姿があった
思いもよらぬ光景に声を出せずにいたが
2人が離れたタイミングで話しかけた
それだけ言って返事も聞かずに部屋を出て
とりあえず空いていた練習室に入った
離れていたので会話は聞こえなかったけど
アイエンの方から抱きついていた
そして、そっと抱き返したスンミンの姿は
いつもの可愛い犬ではなかった…
現実を受け止めようとひたすら踊った
それでも2人の姿が脳裏から離れず苦しくなる
夢中で踊っていたが、急に声を掛けられ我に返った
すぐにヨンボクも部屋に入ってきた
ドキッ!!
名前を聞いただけなのに胸が締め付けられる
しばらく3人でダンス練習をしていたが
遅れてハンが練習室に入ってきた
4人で振りの確認をしながら、俺は無心で踊った
踊ってる間だけでも忘れたかったから
2時間ほど練習したあと
ヒョンジンとヨンボクは帰って行った
俺の様子に気付いてか一緒に居てくれる
もともと告白する勇気なんかなかった
でもあいつが恋をしたと知った時
手に入れたいと思ってしまった
そんなこと思わなければこんなに辛くなかったかな
落ち込む俺の手を包み込んで優しく声をかけてくれる
おかげでだいぶ落ち着いた
もし1人だったらどうなってたかわからない
ハンは昔から優しくて面白かった
不安なときはいつも手を繋いでくれて、笑顔にしてくれる
と小さく呟いた
宿舎に着いた頃には夜中の12時を過ぎていた
遅くまで付き合わせてしまったなと
ハンに申し訳なく思いながら静かな家に入る
みんなもう寝てるだろうな…とぼんやり考えていたら
俺の部屋の前に人影が見えた
その人影に声をかけるとバッと振り向いたのは
スンミンだった
そう言って自分の部屋に行ってしまった
なんだったんだ……?












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!