第7話

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2021/10/17 04:53
目的地に着くと、目の前の魔方陣はさっきのように縮んで無くなってしまった。
天月は、先に外へ出てしまった。私は、置いていかれないように、慌てて外へ出た。
どこに向かっているんだろう…
右も左も分からない状態で、天月の後ろに着いていく。
周りをよく観察してみると、ここはホテルのエントランスのようで、天井はとても高く、大きいシャンデリアが何個か吊るされていた。
視線を前にやると、視界の左端に人が4人いるのが見えた。
なんか、あの人達の所に向かっているような…
私の予想は当たったようで、段々とあの人達の所に近付いていっているのが分かった。
急に天月が止まったので、私もぶつからないように急いで立ち止まった
天月の背中で前が見えなかったので、天月の後ろからひょこっと顔を出しと、前にはローテーブルを囲んで座っている四人がいた。
青髪の人は、私のことを見るなり


「天月、この人を連れてきた理由は?」
と、私に背中を向けている天月に言った。
それはこっちの台詞でもあるんだけど…
赤髪の人は急に席を立ち上がったかと思うと
「俺は坂田ー!!よろしくー!!」
と私の腕を上下にブンブン振りながら、自己紹介をした。
「そいつはアホでいいから」
そう言って、いたずらっ子のような笑顔を見せる茶髪の人。
「ちょっと!?」
坂田が
「うらさん酷い!!」
と言うと、うらさん?は
「わりぃーわりぃー」
と悪びれる様子もなく、坂田に謝った
私だけこの状況を把握出来ていない。
誰か、この状況を説明してくれる人はいないのか…

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