前の話
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15:45
荷物も片付けたし、
道を覚えるために少し散歩しよう
商店街、ここは色が綺麗だな
"東風商店街"と書かれたアーチ状の
看板には"風鈴"が飾られてあった
夕日に照らされているのに見惚れていたら
ガシッ
腕を掴まれていた
私は色のない男の手を振り払った
こういう時に護身術っていいんだな
覚えといてよかった
次は先程とは違い骨が折れない程度に
力を入れて掴んできた
この人達はきっと歪んだ性癖を持っているのだろう
痛い、痛い痛い痛い
たとえ気が強くたって男と女には力の差がある
近くにいたもう一人の男が手を振り上げた
私は恐怖で目を瞑った
誰かが私を庇ってくれている
でもそれが誰なのか知っている気がする
なぜだろう、こんなにも綺麗で懐かしい声が
耳にスッと入ってくる
私は恐る恐る目を開けた
そこには見覚えのある
- 白と黒のツートンカラーの
男の子が立っていた -
私は恐怖という感情を忘れて
気がついたら男の手を振り払い
桜の胸に飛び込んでいた
新作ですっ
初めて愛されをかかせていただきます
最初は桜メインですがしっかり
風鈴高校のメンバーも出します!
ご愛読よろしくです🫣💓
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!