第18話

第十七話
459
2025/11/11 08:00 更新
りうら
二人とも!
-hotoke-
みんなに伝えてきた!白黒もすぐ来ると思う!
-hotoke-
って、ないちゃん…
ないこ
……後で全部話す。俺はもう迷わない。
-hotoke-
わかった。終わらせよう。
戦いは激しくなっていく一方だった。
化け物は確かに強い。
けれど、全員でかかれば倒せないほどでもない。
りうら
もう!こいつどろどろしてて気持ち悪い!
-hotoke-
ほんとに!しかもなんか僕ばっか狙ってません!?
化け物は基本的にほとけに向かって攻撃を仕掛けている。
りうらやないこ、Ifが攻撃をしていてもほとけに向かう。
ないこ
……そいつの目的、ほとけだから。詳しいことは知らないけど特別なんだって。
If
………
-hotoke-
いふくん何か知ってそうだけど。
If
倒せたらちゃんと話す。でも、こいつの狙いがほとけなのは本当。
-hotoke-
なんで僕なのー!
そう騒ぎながらも化け物に着実にダメージを蓄積させていく。
化け物の動きも遅くなり、弱っていく。
りうら
もうちょっと…
If
ほとけ!
ないこ
-hotoke-
っあ、
間をすり抜けた化け物の斬撃がほとけに命中しそうになる。
三人もほとけと少し離れた場所にいるためあと数秒で守りに行くのは現実的ではない。
そんなとき、
初兎
親友の初兎、参上!なんつって
おどけた調子でほとけの前に現れ、斬撃を弾く初兎。
そして…
悠佑
油断すんなよ!
一瞬動きが止まった化け物に、悠佑の手加減なしの拳が叩き込まれる。
今までの戦いで弱っていた化け物の身体に風穴を開けるには充分な威力だった。
穴が開いた化け物はそのまま崩れ去って行った。
りうら
……倒した?
ないこ
………うん。「使い魔」はね。
-hotoke-
は?使い魔?
If
おるんやろ?
そう言われ、出てきたのは一人の人物だった。
中性的な見た目をしており、性別はわからない。
古びた洋館の使用人のような服を纏っていた。
小柄で、とても危険人物には見えなかった。
???
そんなに急かさないでいいじゃん、召喚者様。
丁寧そうな服装とは裏腹に言葉遣いは少し荒い。
悠佑
召喚者?
If
喰呪くじゅ、俺はもうあの願い事は叶えなくていいって言ったはずだけど。
状況が呑み込めていないメンバーをよそにIfは鋭い目で喰呪と呼ぶ人物を見る。
喰呪
だーかーら!それが無理なんだって!僕を呼んだのは召喚者様じゃん!呼んだなら呼んだなりの責任くらい果たしてよ!
喰呪はイライラしたように手を出す。
喰呪
ほら、そいつを渡して。そいつがいれば本物を生き返らせてあげる。
If
………
喰呪
僕だって無駄な争いをしたいわけじゃないんだ。さっきだって抵抗せずに大人しく渡していれば君たちは戦わずに済んだ。ってのに何故か召喚者様は邪魔してくるしないこもそっち側に回るし…
喰呪
使い魔に勝てなくて諦めるだろって思ってたらなんか倒してるし…
りうら
あ、あのさ!話が一切見えてこないんだけど…
喰呪
はぁ!?ここまできといて話聞いてないの!?召喚者様はバカなの!?
If
バカじゃねえ。
喰呪
いやいやいや、偽物くんに話さないのはまあわかるけど他の協力者にも話さないのは意味わかんないよ?
If
機会がなかっただけだ。あとその偽物って呼び方やめろ。
喰呪
えー事実じゃん。なに、偽物くんに愛着湧いちゃった感じ?もう本物じゃなくていいんだ。結局本物だろうと偽物だろうとそれらしい見た目してて性格してればなんでもいいんじゃん。
Ifがいきなりナイフを取り出すと、自らの手の甲に突き刺した。
初兎
ちょ、まろちゃん!?なにして…
喰呪
いったぁ…
喰呪の手にはIfと全く同じ傷がついていた。
二人の傷は同時に、一瞬にして治った。
喰呪
ムカついたからってやめてよね。
喰呪は傷があった手の甲をさする。
悠佑
もうそろそろちゃんと説明してくれん?本当に俺らなにも知らんで?
喰呪
まあ僕としてもちゃんと話しておいてほしいからね。悪いのは召喚者様だってこと、わかってもらわないと。
If
………
「悪いのは召喚者様」
その言葉をIfは否定しなかった。
If
……全部話す。その上で、全員どうするか決めて欲しい。

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