自宅付近まで送ってもらって
部屋に入れば
体にどっしりのしかかってくる疲れと
ちょっとの…ドキドキ
『僕のために可愛くなって』
そう言って
袋いっぱいに手渡された化粧品たち。
ソファーに倒した
重い体をあげて
袋を持って
ドレッサーの前に
あれこれ並べてみる。
芸能人のメイクさんにでもなったかのよう。
得意の記憶力で
つける順番に並べ替えてみれば…
紙袋の中には
まだドレッサーに置ききれないほどの
アイテムが入っている。
まぁ、ドレッサーが小さいからね。
手に取った美容液を
スマホで検索してみれば
目ん玉が飛び出て
それ以上の検索はやめて
1つずつ丁寧に
紙袋にしまった。
でも、
スケジュール帳を確認すると
チョン様が来社する予定は暫くない。
…これは困った
どうやって返したらいいのか、、、
頭を悩ませてるところに
突然
スマホの通知音。
グクと知り合ってから
スマホがよく鳴るようになった。
だから、もしかすると…
やっぱり、、、
ちょうどいいタイミングだから
早いうちに返してしまいたいと
丁重に返却の意を打ち込み
チョン様のご予定を伺う。
まったく、
大スター相手に
『予定はいつ空いてますか?』
なんて、
私の人生一体どうしちゃったんだろ
笑
ポチッと送信すると
意外にすぐ既読マークがついたと思いきや
スマホが着信画面にかわった。
プツッと切れた電話
な、なんか…
もらったものを返そうと連絡したはずなのに
最終的に
次の契約のアポを取る事ができて、、、
だから
次の契約を頂くために
自分を磨かなくては!!
よし!!
次会うのが楽しみだ!!
…ん?
楽しみ、、、って……//
やっぱ、なんでもないや…//













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。