ガタッ
…………呪詛師
そう言い、その呪詛師は私達に攻撃を仕掛けてきた。
まぁ………頑張って避けたけど。
目が合ったかと思えば私の事を指差してくるソイツが
何を言おうとしたか一瞬で理解した。
ゴッっと重たい音が鳴り響き、呪詛師が床に倒れ込んだ。
頭から血を流した呪詛師を見て体が固まる。
拘束するぞ、と伏黒は縄で呪詛師を縛り始める。
そう言って私は呪詛師の足元に縄を巻いていった。
縄でこれでもかというくらい呪詛師を縛ってその場を立ち上がった。
そう、急に腕を引っ張られ目の前にあったデスクの下に押し込まれた。
……薄々思ってたけど人間って呪霊と違って距離感考えないタイプ?(呪霊も考えていません)
返事をするのと同時に顔をあげた。
パチっと視線が交わる。
……私とは違う。
そう言えば伏黒は優しいもんね。
でも……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!