あなたの下の名前がそちらを見る前に、ガラッと扉が開く。
入ってきたのは――
やたら背が高くて、真っ白な髪。
黒い目隠しをしていて、雰囲気からして明らかに“普通じゃない”。
一瞬、空気が止まった。
A組の視線が一斉に突き刺さる。
そんな空気なんてお構いなしに、男はにこやかに手を振った。
あなたの下の名前の若干呆れた声に、上鳴が即反応する。
五条は楽しそうに保健室を見回す。
相澤はいない。
完全に“アウェー”な空間なのに、堂々としすぎている。
峰田がひそひそ声で言う。
「分かる……」と女子たちが小声で同意。
五条はふっとあなたの下の名前の方を見て、軽く言った。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。