大会直前のラスト練習。
ナヨン先生がゆっくり口を開いた。
全員が頷いた。
もう迷いはなかった。
迎えた大会当日――
大ホールの照明、客席のざわめき、響く足音、張り詰めた空気。
スタンバイの直前。
ジョンヨンが手を差し出した。
円陣を組んで、全員で深呼吸。
ナヨン先生の姿が、最前列の控室席に見える。
音が落ちる。
光が、降りる。
フィニッシュ。
音が止まった瞬間、場内は大きな拍手に包まれた。
結果発表。
〇〇高校は、堂々の1位通過で全国大会出場を決めた。
ナヨン先生が小さく笑いながら言った。
その日。
フロアに立った20人は、去年とは違う“新しいチーム”になっていた












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!