自転車を漕いで近くのスーパーに行く。
今日も両親は帰ってこないのだろうか。
スーパーの前で聞いてくる。
今ちょうど考えていたところだった…
少し考えてから、ゆうりの手を握る。
父さんと母さんは、バリバリに働いている。
そのせいでいつも帰ってこない。
だからゆうりの世話や家の管理は全てゆうさんの手にかかっている。
食費や色んなものは貰っているというかPayPayに送金してもらっている。
困ることは無い。
だけど、ゆうりもゆうさんもずっと寂しかった。
ゆうさんの手をギュッと握って下を向く。
スーパーに入ってカゴをとる。
一週間に一回はゆうりのリクエストを聞くようにしているが、他はゆうさんが組み立てている。
買い物を終わらせて、また自転車をこぐ。
ぎゅっ、ぎゅっとこぐ足に力を入れる。
公園を通った時
誰かのないている声が
聞こえた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!