第2話

voice & letter (2)
94
2025/10/19 15:37 更新



ピピピ..........









目覚ましの音で目が覚める。










んーっと体を伸ばし、カーテンを開けると朝日が差し込んだ。



雲ひとつない秋晴れの空。













こんな日はのんびり散歩でもして、お気に入りのカフェに行こう。















AM6:00


顔を洗い、すっきりした頭で机に向かう。









いつの日からか、土曜日の朝のルーティンになったのは、

あるラジオ番組へのファンレターを書くこと。










仕事がうまくいかず、なかなか寝付けない夜にふとつけたラジオ。

聞こえてきた声に耳を、心を、ぎゅっと掴まれた。




心の奥に響く心地よい低音。

一瞬でわたしはこの声のファンになった。










顔出しをしていなくて、知っているのはパーソナリティーのFelixさんという名前だけ。









落ち着いた話し方をするから、年上なのかなあと勝手な想像をしていたけれど、この前は漫画やアニメの話をとても楽しそうにしていて、これはもしや同世代?もしくは年下なのかも?と思い始めた。




自分の趣味の話をするときには、少年のようにとても楽しそうで、家族や友人の話をするときには、愛情が伝わってくるようなとても優しい話し方をする。











イヤホンをつけてFelixさんのラジオを聴くあの時間が

今のわたしには何より幸せな時間。













ラジオの中でリスナーに電話をかけて、悩み相談に乗るというコーナーがある。









一度でいいからあの声でわたしの名前を呼んでほしいな……

なんて思いながら何通ものファンレターを書いたけれど、金曜
日の夜にスマホが鳴ることはまだない。











それでもいつか、と今日も書いた。


あなた
次こそは、当たりますように!!

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