教室の空気が、急激に重くなる。アカリのへそのあたりから漏れ出した桜色の光は、彼女の愛らしい容姿とは裏腹に、荘厳で抗いがたい力を放っていた。
生徒会長のハルカは、キリリとした顔で、鋭い眼差しでアカリを見つめた。彼女の理知的な瞳は、一瞬でアカリに宿る力の正体を見抜いていたのだ。
アカリが震える中、カイトが教室の窓をド派手に蹴破った。
ユウタが短く呟き、教室の入り口を背にして剣のような鋭い気配を放つ。そこへ、レンが蛇を首に巻いたまま、冷徹に言葉を継いだ。
全員の視線が、静かに窓の外を見つめていたレイナに集まる。
レイナはただ静かに、アカリのそばに寄り添うと、コインを一つ、空高く弾いた。
レイナのその言葉は、まるで決意の合図だった。
校庭では、黒い霧を纏ったケンジが、ニタニタと笑いながら校舎を見上げている。
ハルカは生徒会長として、凛とした立ち姿で言い放った。
5人の結束が、ここで完全に一つになった。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。