いよいよ撮影が始まる
その前に全体で挨拶をするみたいだ
挨拶の後にスタッフの方々からの挨拶と拍手が響く
周りを見回すと沢山のスタッフさんがいる
若い男性や女性ももちろんいる。
そういう人じゃない、
そう言い聞かせても不安が消えてくれない
息を殺しながら静かに深呼吸を繰り返す
そう言ってミノが私の手を握ってくれた
それに気づいたビニも手を握ってくれた
そうだ、私は1人じゃない。
頼れるみんなが隣にいるんだから
挨拶を皮切りに集団シーンの撮影が始まった
オーディションで何度も踊ってきた振付だ
ミスもなく順調に撮影が進んだ
スタッフさんの一声から順番にソロシーンの撮影も始まった
最初はチャニオッパ
さすがオッパ、すぐにモードに入ってる
表情に仕草、リップシンクまですごく自然だ
うっすらメイクしたオッパはすっぴんのあどけなさも無く
本当に素敵でかっこいい
ハッとして前を見ると撮影したシーンを確認中のオッパと目があった
少し耳を赤くしながら照れ笑いを浮かべている
つい見惚れてしまっていたみたいだ
私のロールモデルであり頼れるリーダーのチャニオッパ
いつもオッパからは学ぶ事だらけだ
その後も順調に撮影が進んでいった
やっぱりすごく綺麗だな、
整った目鼻立ちにメイクでさらに立体感が出て
目力もさらにアップしている
…これ以上目が大きくなったらどうするのかな?ㅋ
シーンを確認しながらスタッフさんとやり取りしてるけど人見知り全開すぎて知らない人になってる
いつもはあんなに飄々としてるのに
こういう違う姿見るとほんと面白い
『よろしくお願いします』と挨拶をしてブースに入る
1人で演技をしながらの撮影、やっぱり緊張する
それに顔をあげれば沢山のスタッフの皆さん
どうしても手が震えてしまう
…でも自分で選んだ道だ。
自分自身の力で認めてもらうために。
決意を固めてネックレスに触れた、、
決意を改めたはずなのに、そんな声が耳に入る
やっぱり私は認められていないんだ。
『ナムジャグループにヨジャが入るなんてありえない』
『実力じゃない、女の取り柄を使って入った』
そう思われて当然なんだ。
そう思うと足が震え出した
そう言うとミノは私の手を引いて控え室に向かった
中に入ると撮影が始まっているからか誰もいない
そう言うといきなりミノに抱き締められた
私もミノを抱き締め返した
そう言うと私は撮影へ戻った
自分を取り戻して撮影に臨んだ
静止画じゃないからモデル自体とはまた違って
繊細な表情演技や仕草が求められる
監督さんのアドバイスや指示に従いながら
なんとか撮影を終えることができた
チャニヒョンと小声で話していると声が聞こえた
しれっとあなたと話に行ったスンミナからハンドサインが届く
俺たちが余計な行動を起こせば
責任感の強いあなたの事だ、すぐに気づくはず
それに自分のせいだときっと自己嫌悪に陥るだろう
マネヒョン達にも話が行き、
ビニの撮影が無事に終わった後挨拶をして解散になった
そう言うと慌ててスタッフの人は帰っていった
なんか目があった気がするんだけど、気のせいかな?
ヌナをこれ以上傷付けるのは許さないからね。
僕たちが守るんだ。





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!