あなたside
『…っ、?』
なんだか、ふわふわしてる…ベッド?
でも、においちがう…
松村「…(カタカタ)」
『…?ほくとくん…?』
松村「っあ、起こしちゃった?」
そっか、今日北斗くんのうちにお泊まりなんだ…
松村「ベッド運んだんだけど…」
『あ、ありがと、ごめんね?』
松村「や、大丈夫」
北斗くんはおもむろに立ち上がり
リビングに向かおうとする
『…まだ寝ないの、?』
北斗「…あー、俺はソファで寝るよ」
『っえ、だめだよ!』
流石にそれは申し訳ないし…
北斗「…あなたはベッド使っていいから」
『ちょ、まって北斗くん!』
北斗「…なんで、」
『…っえ』
北斗「俺だって、男なんだよ」
そう呟いた北斗くんは
私をベッドに押し倒した
『…ほ、くとく…んっ、!』
北斗「…好きな女が隣で無防備で寝てんの見て、我慢なんてできるかよ」
『っ、まって、北斗くん、なに…!?』
北斗「黙ってろ」
『…んぅっ、/ や、んむぅ、ぷぁ、っやっだぁ….!』
いつもと違うキス
北斗「…ごめん、泣かせるつもりじゃ無かった」
自分がなんで泣いてるのか分からなくて、
ただ、いつもと違う北斗くんがなんだか
すごく悲しそうに見えた。
松村「あなたは、まだ無理しなくていいよ」
頭を撫でた北斗くんは、部屋を出て行った
ドアが閉まる音が部屋に響いた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。