📢 side .
体育祭が終わってから、らんが体調を崩しだした。
役目を全うしたと思ったのか、気が緩んだのか、そのあたりはよくわからない。
体育祭まで持ちこたえてくれたことには感謝しているが、にしても突然すぎるので本当にやめていただきたい。
おかげで俺がこさめたちの連絡用ツールと化している。
らんの行動パターンはいくつかある。
俺が朝家を出るまでに起きてくる日もあれば、ずっとベットで項垂れている日もある。
今日のように朝飯をつくっているときに起きてくる日はだいぶ調子がいいみたいだ。
もっと調子のいい日は俺と同じ朝飯を食べたりする。
らんの体の異常は様々なところに起きており、いつも眠かったり、かと思えば早朝に目が覚めたり、消化の悪いものは食えなかったり、少し微熱のある日があったり。
まぁ典型的な老化現象と合致するところもある。
ただ調子がいい日の翌日は決まって体調を崩すなど、景気の上下みたいな体調の変化がある。
先週から冬休みに入り、4人の予定を合わせて、今日から冬休みが終わるまでほとんど毎日泊まることになった。
今日荷物を持って俺の家に集合するんだと。
俺としてはらんみたいな奴が4人増えるわけだから、大変な休みになるだろうなとため息がでる。
あと多分らんも無理して体調崩しがちになるだろうし。
俺としては自分の縄張りのような場所にらん以外が来ることに少し身構えてしまうし、俺とらんの2人で成立していた生活だからどうなるかわからないところもある。
けどらんは、俺がいるときよりも楽しそうな表情を浮かべていて、
じゃあいいかと思う反面、どこか複雑な気分でもある。
その日の昼頃、4人で集まってやってきたこさめたちを家に上げる。
まだ冬休みが始まって数日、クリスマスがあって年を越してとそれなりに長い休みになるわけだが
こいつらはほとんどずっとここに泊まることになった。
よく各家庭の親が許してくれたなと思う。
こいつらの持ってきた荷物を一箇所にまとめて、とりあえず決めなければならないことを決めないといけない。
らんが来るまでの間、泊まる部屋とメンバーと、家の説明やらなんやらを済ませる。
らん以外で誰かを家にあげることも、泊まることを許可することも初めてだ。
今のところは、悪い気はしないな。
どうやら感動の再会を果たせたようでよかった。
体調が悪い日が続くと言われると、らんも病人ではあるためなんとなくか細いイーメジを浮かべると思うが
らんは全くもってそんなことはなく、普通に以前のままの大食い者である。
だから本当にそのままのらんだった。
ほんまに体調崩してたんか?と言われてもおかしくない程。
まぁ別にそれだっていいに越したことはないからな。
何も変わらず流れていく会話に、驚いたように目を見開いてこちらを見るらん。
「お前まだ言ってないんか」とでも言いたげな顔である。
ご名答、こいつらにはまだ親がいないことは言ってない。
お泊まりだーーと楽しそうにしていたこいつらを見ているとどうも言う機会を逃してしまった。
別に隠すこともないから言ってもいいのだが。
まぁそういう話になるまで待っておけばいいと思い、睨んでくるらんから目を逸らした。
誰も家事とかできないと思ってたからよかった。
まぁすちはもとからなんとなく何でも出来そうなイメージはあったが。
その後すちお手製の昼飯を食い、部屋に荷物を置いたあとは、全員ずっとらんと一緒にいた。
ちなみにくそ美味かったハンバーグ。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!