そして、「混乱を招く混沌の失敗」には位がある
その1、この学校のCクラス程度、常人レベルがなると、意思、思考が無くなった化け物、
皮膚は燃え、凍り、溶け、乾燥している意味が分からない化け物になる。
その位は「並」
その2、「並」に対し、思考をもち人型を維持し、体の見た目に変化がない。「並」より強い。この学校のAクラスの上位以上がなれる可能性がある位。
その位は「剛」
その3、「並」も「剛」にも当てはまらない
だが、「並」より強く、「剛」よりも強い。
形も定まっておらず、言えることは、"異常"。
その位は「異」
その4、死んだ「混乱を招く混沌の失敗」が生きているやつを中心に集まり出来上がる位。
その位は「改」
そう、つまり、倒したとしても、他のやつに吸収される。殺せば殺すほど、残ったものが強くなっていく。
それが「混乱を招く混沌の失敗」
そしてシオンは
囲まれていた
化け物は上に叩きつけられる
今度は下に叩きつけられる
何度も何度も何度も、
そして
トコトコと、足音を立てながら、
そして、私は背後から異様な気配を感じた。
いや、それだけではなかった
倒した化け物の体が、ひとつに集まる。
そして、そして、
とても、ブヨブヨとした、見にくい姿になっていく。
カロリーを摂取しすぎて、脂肪が着きまくった体のように。
その化け物は、廊下の天井まで着きそうなくらい大きく、横にも広い。
廊下を塞ぐなんて、余裕くらい大きかった。
ボヨンと、いい音がなる。
衝撃を完全に吸収した音。
また、ボヨン。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。