第2話

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2018/12/29 07:46
あなた

やめて…おかーさん…やめてよ…。

貴方の母親
あ!?お前がうざいのがいけねーんだよ!
私はずっと昔から暴力を受けてるいる。そしてついに…
貴方の母親
出てけ!
と、家を追い出されてしまった。
あざだらけの体、顔。口元などからは血も出ている。そんな私。だから通り過ぎる街の人たちは…。
街の人
うわ…やば…
当然こんな反応だよね。でも…あの人たちはチガッタ。
えっちょ…大丈夫!?怪我…。
手当てしよっか?
あなた

大丈夫です…。

てかこんな時間にどうして外に…?
あなた

いろいろ事情がありまして…。家に帰れなくなってしまい…。

俺らの家、来る?
…ハ?
あなた

お気持ちだけいただきます。

でもさ、こんな時間に未成年でしょ?一人じゃ危ないならさ。おいでよ。
なぜか知らないけど、断らなきゃいけないのに断れなかった。
あなた

はい…。

黄色い服を着たぽっちゃりした男性の車の中で…。
シルク
シルク
俺はシルク。こんなんでも一応成人してるからさ。安心して。
ンダホ
ンダホ
俺はンダホ!ダボちゃんとか呼ばれてるよ。
モトキ
モトキ
俺はモトキだよ!
マサイ
マサイ
俺はマサイ
なんとなく覚えた…。
シルク
シルク
俺らのこと知ってる?
あなた

すみません…。わかりません…

モトキ
モトキ
そっかぁ…。俺らね「YouTuber」なんだ。
ゆーちゅー…ばー?
マサイ
マサイ
知らない?
あなた

はい…。ネット関係のものでしたら私一度も見たことなくて…

ンダホ
ンダホ
えぇっ!?んーとねー…
彼らは私にYoutube、YouTuberについて教えてくれた。
あなた

ありがとうございます。スマホは持っているんですけどね…。

シルク
シルク
使ったことないんだねー。使い方教えてあげる。






…そっか…世の中にはこんなにも優しい…大人がいるんだ…。









シラナカッタヨ。

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