第66話

それぞれの居場所
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2026/09/24 10:19 更新

第七部隊解体から1週間。

東京アーク本部。


アークは変わらない。

仕事も変わらない。

魔獣も相変わらず現れる。



だが、6人の日常は大きく変わっていた。


まずは莉犬。


配属先は第一部隊。

東京(新宿)を拠点に置くベテランばかりのチーム。

国内でも最精鋭と呼ばれる部隊だった。


実力者ばかり。

規律も厳しい。
隊長
本日の任務説明を行う
会議室。

莉犬も席についていた。


隊員達は優秀だ。

指示も正確。

判断も速い。

何も問題はない。



本来なら。
隊長
東側の警戒を強化する
隊長が言う。

莉犬も頷く。


正しい判断だ。

正しい。本当に。




正しいのだが。

どこか物足りなかった。







以前なら…


Vau
「俺が東行くわ!」
とばぁうが飛び出し。
Pretz
「おい待てや!」
とぷりっつが止め。
Lapis
「まぁ…何とかなるやろ」
とらぴすが笑い。


そんな会話が自然にあった。












今はない。


静かだった。

優秀すぎるほど。

静かだった。
一方ばぁう。


第二部隊に所属。

北海道(札幌)を拠点に置く前線型のチーム。

前線戦闘専門。

隊員達もかなり強い。
隊員
ばぁうさん!
Vau
んー?
隊員
模擬戦お願いします!
Vau
おーいいよ!
元気な返事。

そして5分後。
隊員
ありがとうございました!
訓練終了。

隊員達が息を切らしている。

隊員
強すぎる……
隊員
本当に人間か?
Vau
失礼だな
ばぁうは笑う。


周囲との関係は悪くない。

むしろ良い。







だが、休憩時間になると。

少しだけ暇だった。
Vau
……
スマホを見る。

誰からも連絡は来ていない。


当たり前だ。

まだ昼だし。



それでも、何となく見てしまう。

第七部隊のグループを。
Vau
何やってんだろうな…
思わず呟いた。
次にらいと。


第三部隊に所属。

大阪を拠点に置く、活力のあるチーム。

若手中心である部隊。

活気のある部隊だった。
隊員
らいとさん!
Light
ん?
隊員
ちょっと…相談いいですか!
Light
え、どうしたん?
らいとはすぐに馴染んだ。


話しやすい。

距離感も近い。

隊員達からの人気も高い。







だが、訓練中。

ふと考えてしまう。
Light
(今の攻撃なら…)
ちぐさなら避ける。

ぷりっつなら防ぐ。

ばぁうなら突っ込む。

らぴすなら利用する。

莉犬なら適切な指示を出す。




考えた後。

苦笑した。
Light
重症やな…
自分で思う。


まだ第七部隊が抜けない。
ちぐさ。


第四部隊に所属。

愛知(名古屋)に拠点を置く、作戦型のチーム。

機動力特化で、空中戦や偵察が得意な部隊だった。



正直、相性は良かった。
隊員
流石ですね
隊員達が驚く。
Tigusa
そんなことないって
ちぐさは笑う。


本当に馴染んでいた。

訓練も順調。

任務も順調。








ただ、食堂で一人になった時。

自然と6人席を探してしまう。


見つけてから気付く。



もう座れない。

その席はない。
Tigusa
……慣れないなぁ
誰もいない席を見ながら呟いた。
ぷりっつ。


第五部隊に所属。

宮城(仙台)に拠点を置く守りに特化したチーム。

防衛任務が多い部隊。


論理的な人間も多い。



相性は悪くない。
隊員
さすがです
隊員
分析が正確ですね
そう言われることも増えた。






しかし、会議中。


無意識に。

ばぁうの暴走を止める準備をしている自分に気付く。
Pretz
……
いない。

当然だ。


なのに、反射でやってしまう。
Pretz
癖やな…
小さく呟いた。

周囲には意味が分からなかった。
そして、らぴす。


第六部隊に所属。

福岡を拠点に置く、個人専門のチーム。

特殊任務担当。

単独行動も多い。




らぴす自身。

特に問題なくやっていた。


任務もこなす。

訓練もこなす。

人間関係も良好。



ただ、夕方。

任務報告を終えた帰り道。



自販機の前で止まった。


コーヒーを買う。

缶を開ける。


そして、ふと思う。
Lapis
静かやな…
以前なら。

誰かしらいた。


ばぁうが騒ぐ。

らいとが笑う。

ちぐさがツッコむ。

ぷりっつが呆れる。

莉犬がまとめる。


それが普通だった。



今は違う。
Lapis
まぁ…
らぴすは少し笑う。
Lapis
仕方ないか
そう言いながら。

少しだけ寂しかった。
そして夜。午後9時。

6人のスマホが同時に鳴る。

発信者はばぁうだ。
Light
『絶対お前やと思った』
Vau
『失礼だな』
Tigusa
『いや、ばぁちしかいないよ』
Pretz
『確かに』
Lapis
『確かになぁ…』
Rinu
『そうだね』
Vau
『全員酷くない?』
笑い声が響く。


久しぶりだった。

6人で話すのは。


ほんの数分。

たったそれだけ。




それなのに。

不思議と落ち着いた。



離れても変わらない。


そんな安心感があった。










しかし、その頃。

政府では。


解体計画の想定外の問題が。

少しずつ表面化し始めていた。
遅れてすみません💦

バグで投稿できてなかったみたいです🙏

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