"久しぶりね、バーボン。
あなたは気づいてなかったと思うけど、昨日米花町で見かけたとき珍しく取り乱してたわね。
あの子はどなたか紹介してほしいんだけどいいかしら？今日夜9時に例のバーで待ってるわ。　ベルモット"

………

さて………どうするか…

(まさかあの状況を見られていたとはな…あの態度は確実にnocを疑われてる…もし言うとおりにしなければどうなることか…)

(かと言ってゆいなさんを巻き込む訳にはいかないな…妹だと言ってごまかすか…いや、でもそれには年齢差がありすぎるし、組織に調べられたら即アウトだな…)

(その場しのぎで一番いいのはゆいなさんを組織に入れる為に指導しているという事にする事だが…それで本当に組織に入るようなことになれば…)

(僕、公安、そしてゆいなさんとゆいなさんのまわりの人達までもが危険にさらされることになる…この選択肢は選びたくないな…)

(何かいい方法はないのか…)

安室さん！安室さん！

ん？あ、コナンくんに沖矢さん、どうしたんですか？

安室さん、大丈夫？さっきから呼んでたのにぜんぜん気づいてなかったよ？

ああ、ちょっと考えごとをしていてね。それよりコナンくん達は何しにきたんですか？

ゆいなさんのお見舞いに来たんだ！

では沖矢さんは何しに？

ああ、私はコナンくんの付き添いですよ。一緒に行く人がいないらしくて付き添いを頼まれて。

今日は小五郎のおじさんと蘭姉ちゃんが授業参観だから僕1人なんだー！

ああ、そうでしたか。私は今行ってきたところです。では、私はこれで失礼します。

あ、ちょっと待って！さっきの考えごとってなぁに？よかったら話聞くよ！

あ、私のことは気にせずにどうぞ。

お気遣いありがとうございます。ですが、これは私の問題ですので。では。

(安室さんのあの言い方…絶対何か隠してるな…)

(厄介なタイミングで会ってしまったな…あの2人、変に探りを入れてこなければいいんだが…)

(さて…例の件はどうしようか…)