『最後は草原で』
少しばかりの年月が経つ頃。
少しずつ分かってきたことがあった。
あの後、考えてたんだ。
"無限"ってことを。
それで。分かったんだ。
「心臓って2個あるんだよ。」
『え?どゆこと?』
「ひとつは見える心臓。もうひとつは見えないんだよ。でも、どっちかが無くなったら死ぬんだよ。」
『へぇ…それは物理的に?』
「…ひとつは物理的に動いてる。でも、もうひとつは誰にも見えなくて、自分でさえ見えないんだよ。だからこそ、傷付いたのを手術とかでも直せないんだ。」
『へぇ。』
「それでね。」
物理的に動く心臓は、転んだりしたり、病気などで傷つく。
そして、心臓が傷つくと、体に現れる。
痛みに現れる。
もうひとつの見えない心臓は、言葉などで傷付く。
心臓が傷付くと、精神や体調に現れる。
どちらかが限界を迎えたら…
「死んじゃうんだって。」
『そっか……』
好きなことだって、怖いことはある。
好きなことなら、好んで出来ると思ったらそんなのただの妄想だ。
人生、生きてるんだから辛くても、なんで生きていたら辛くなきゃ行けないのかなんて分からない。
もう。どうでもいいよ。
『ねぇ?』
「ん?」
『覚えてる?"無限の話"』
「…」
無限の話と言った途端、周りは海から草原に変わっていた。
綺麗な草原。
でも、草原しかなくて、草原以外は見えなくて、逆に恐怖心を覚える。
もう、ここ以外の場所には行けないような気がして。
でも、覚えてる。
ここは。
「覚えてるよ。久しぶりだね。」
『でしょ?(笑)』
「……あの後ね。考えてみたんだ。」
『うん。』
「やっぱり、この世に無限なんておかしいよ。ただ、僕たちが小さすぎて終わりが目に見えなかっただけで、終わりはあると思うんだ。」
『そっか。』
「でも、無限は"この世"には無いだけで、心情とかには、あると思ったよ。」
『え?』
「不思議な世界でも、おかしい世界でも、そんな、僕たちの世間で言う当たり前じゃ見れない光景は、妄想から好きなだけみれる。
想像なら、どんなに不可能なことも考えられる。だから、僕達は無限なんだね。(笑)」
『!…そうだね。』
草原の見えないような先の方に、1本の光が指した。
「もう終わりかぁ」
『楽しかったのになぁ』
「ねぇ(笑)」
1本の光は、包み込むように広がっていった。
いつもと変わらない朝が来た。
でも、やってる事は、小さなことは毎日違う。
毎日、気づかないような小さな幸せが、ちゃんとある。
「んん…」
カーテンから差し込む太陽の光は、部屋を照らす。
手を伸ばしてみても、自分の手以外は見えない。
疲れることはあるし、やりたくないこともあるけど、明日になれば、今日は過去となるから、大丈夫。
そうやって生きてきた。
草原に、絵を描きに行きたいな。
初めの草原で、最後を迎えられたら、どんなにいい事だろうか。
貴方は、その人生、どう思っていますか?
心の性別と体の性別は合ってますか?
自分の性格をどう思っていますか?
自分のこと、好きですか?
僕は嫌いです。
性格は悪いと思います。
心と体は、合ってるけど、合ってないような自分にもなりきりたくなります。
この人生、苦です。
でも、楽しいことだって確かにあったし、希望だって持ってます。
貴方がもしも辛いと思うなら、とりあえず好きなことをすることを強くおすすめします。
『最後は草原で』𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸
" "が教えてくれること 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この物語は、作者の僕の思っていたこと、感じていた事の1部、その他の僕が作った物語が組み合わさっています。
この小説を書いてる時は、いつも何かをじっと考えていた時に書いていました。
実は、テスト期間中に書いたのもあったり、1週間ぐらい書いてない時もあったりとしていました(笑)が、無事、完結致しました。
他にも、僕の心情などが籠った小説を書いみようかな。と思います。
改めて、この小説に興味を持って読んでくださり、ありがとうございました。
凄く気持ちの籠った、僕の自信作だということもあり、ちょこちょこ番外編も書いていこう思います。
また、小説内の、ここの意味が分からない、ここは何を示しているのかを知りたい場合は、コメントに書いて頂ければ、番外編として解説致します。
以上。これにて完結致します。
もし良ければ、感想をコメントで教えて欲しいです!
Byまめしゃん。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。