第334話

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2025/04/03 12:00 更新
披露宴の時間までゆっくりしていたら、部屋のドアがコンコンと鳴った。




『はぁい!』



ガチャ…🚪



『…!!やまと!!』


やま「誰か居る…?」


『ううん!今1人だよ!』


やま「よしっ!!」




やまとが扉を閉めて、近づいて来て、私の目の前にあるソファーに座った。




やま「やっっっと2人になれた〜!」


『ふふふwお疲れみたいだね!』


やま「色んな人に挨拶に行ったのに、式が終わったらまたいっぱい人が来てさ〜…やっと抜け出して来たw」


『そうだったんだw式後はこっちには誰も来なかったよ?』


やま「みんな花嫁はドレスを着て大変だからそっとしておくって…いや!俺もそっとしててくれー!?w」


『あははw』


やま「花嫁に会えないとかストレスでしかない!!こんなに…綺麗なあなたが見られる日なのにさ!?」


『そう言ってくれて嬉しい!wそれに、私もやまとが会いに来てくれてかなり喜んでるw』


やま「マジで!?」


『うん!今日のやまとは今までで1番イケメンだからドキドキしてるw』


やま「俺も…ドキドキしっぱなし!w」




正面に座るやまとのクシャッと笑う顔が愛おしくて、幸せな雰囲気が流れる。




やま「あのさ……」


『ん〜?』


やま「隣…行っても良い?」


『え?うんw』




やまとが私の返事を聞くや否やすぐに隣にやって来た。


そして、ドレスで身動きが取りづらい私を横からぎゅーっと抱きしめる。




やま「夢じゃないかって思うくらい幸せ…」


『私も…』


やま「俺と結婚してくれてありがとう…」


『こちらこそ!選んでくれてありがとw』


やま「はぁ〜……可愛すぎる……このまま逃げたい…」


『逃げちゃう?w』


やま「…………いや……俺のあなただって世間の奴らに知らせないとだからな……」


『何よそれw』


やま「あなた…愛してる…」


『私も…やまと愛してるよ…』




やまとの顔がゆっくりと近づいて来る。


あと少しで唇が触れようとした時に、ゆっくりと目を閉じた。



ガチャッ🚪



ゆた「あなた〜!あのさ………!!」


やま「…………………」


『あー…💧』


ゆた「しっ…失礼しました〜…💦」


やま「ふっっっっざけんなー!!!!ゆうたこのやろー!!」


『あ、ちょっ…やまとっ!?』




そのままやまとは逃げるゆうたを追いかけて部屋を出て行ってしまった。


あーあw残念だったな〜w


あと数ミリで重なったであろう唇にそっと触れて、さっきの光景を思い出し、恥ずかしい反面ジワジワと笑いが込み上げて来て1人部屋でクスクスと笑っていた。


少し経ってゆうたが戻って来たが、めちゃくちゃ息切れしていた。


もう大人なのに、昔の面影がそこに見えた気がして懐かしい気持ちになった。




ゆた「さっきはごめんな💦」


『気にしないでwww』


ゆた「マジでタイミング、ミスったわ💧」


『そうだねwそれより何か用事あった?』


ゆた「あぁ!そうそう!これからお色直しとかあって花嫁と花婿って思うようにご飯食べれないだろ?だから、マドレーヌ持って来たけど食べる…?w」


『えっ!?食べるー!!ありがとー!!✨』




私はゆうたからマドレーヌをもらって早速食べ始めた。




ゆた「ふっ…w」


『何…?』


ゆた「いやwなんかあなたって小動物みたいだな〜ってw」


『え〜?w』


ゆた「昔からさ〜やまとと喧嘩しては俺の所に来てお菓子食べてたじゃん?その時も小動物みたいで可愛いなって思ってたからそれを思い出してw」


『あ〜そうだったね!いつもゆうたがお菓子くれたね!懐かしいな〜w』


ゆた「昔の事を思うと、今日の結婚式とかもなんかジーンと来るって言うかw不思議な気持ちになんだよねw」


『まさか私がやまとと結婚だなんて、昔の私達じゃ想像もしてなかったよね!』


ゆた「マジでな!しかもやまとが最初に結婚するとか予想外w」


『私もゆうたかひゅうがが最初だと思ってたw』


ゆた「そうか?w意外とあっちゃんとか早かったかもよ?」


『あ、わかる〜』


ゆた「ゆうまもあんなイケメンなのにな!」


『ゆうまをもらってくれる女性が気になるよ〜』


ゆた「しれっと酷い事言うな〜w」


『そうかな?w』


ゆた「まぁ、今まで色々あり過ぎたってくらい大変な事ばっかだったんだし!幸せにしてもらえよw」


『うん!ありがと✨』




ゆったりとしたゆうたとの時間は、追いかけて来たやまとと騒動を聞きつけたひゅうが、ゆうま、あっちゃんの乱入で賑やかな時間となった。


それから少しして披露宴の時間になり、私とやまと以外はみんな会場に向かった。

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