第8話

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2024/04/28 02:56
みんなで体育館へ向かうと、




すでに何人かの部員が練習を始めていた。




力がもげそうなくらいの強い音が飛び交う。





「あ!北原さん!!」




その声と方へ振り向くと、




美しい清水先輩が私のもとに駆けつけてくれた。





田中・西谷「潔子さ~~~~ん!!!!」






私「清水先輩!先日はありがとうございます!今日から宜しくお願いします!」






清水「北原さんが引き受けてくれて本当にうれしい。これからよろしくね!」





私「こちらこそご迷惑を多々おかけすると思いますが、宜しくお願い致します!」





清水「北原さん硬いよ笑 もっと楽に過ごしてね。」





私「朝から緊張しっぱなしで...」





縁下「俺達もできることあればサポートするから大丈夫だよ。」





西谷「北原!俺がついてるからな!」





田中「安心してマネージャー業務やってくれ!」





私「みんな、ありがとう!」





澤村「清水たち...あ、この前の。そうか君が今日からマネージャーの子か。」




前、西谷くんとこっそり部活見学してた時の、、





澤村「烏野男子バレー部部長、澤村大地です。よろしく。」





私「2年北原あなたです。バレーの経験などはないのでご迷惑おかけすること多々あると思いますが、精一杯頑張ります!よろしくお願いします!」





澤村「おう。俺たちにも分からないことあれば気軽に聞いてもらって大丈夫だからな。今全員集めるし挨拶からしようか。」







澤村「集合~~~!」





その掛け声とともにその場にいたみんなが一斉にこちらに向かって動き出す。






オレンジの髪の子、西谷くんと前話してた子だ。






メガネの子、身長高いし





その隣のガタイいいし顔怖い...





澤村「今日から清水と一緒にマネージャーとして仲間になる、北原さんだ。」





私「2年北原あなたです。よろしくお願いします!」





澤村「西谷や田中、縁下たちと同じクラスだったな。バレー関係は初めてだから皆でフォローしていこうな。」





全員「おっす!!!!!!!!!!」





澤村「じゃあ烏野のバレー部も最近やっとそろったことだし、自己紹介でもするか。」





こうして全員の自己紹介を聞いた。





正直名前と顔一致するのにちょっとだけ時間がかかりそうだが、





安心と信頼がある3年生、





真面目とおバカの差が激しい2年生、





そしてそれぞれの主張がある意味強い(?)1年生。





きっと楽しい部活になるはず。。





澤村「よし、じゃあ練習再開!サーブからな。」





清水「私たちはドリンクとタオルの準備からやろっか。」





私「はい!」


















私「え~っとこれはこうして、これは...」





西谷「だいぶ必死そうだな!」





私「覚悟はしてたけど、こんなに大変だとは...」





清水「ゆっくりで大丈夫だよ。私も最初はあたふたしてたし!」





澤村「清水、ドリンクあるか?」





清水「はい、これ」





澤村「サンキュー。」





私「澤村先輩、タオルどうぞ!」





澤村「北原もありがとな。」





そう言って優しく頭にポンッと手を乗せてくれた。





私「いいえ///」





その手は見た目は男らしいが、澤村先輩のやさしさが感じられるぬくもりがあり






乗せられたところの感覚が残った。





菅原「あなたちゃ~ん!俺も俺も!」





私「あ、菅原先輩!はいどうぞ!」





菅原「ありがとう~あなたちゃん初々しくてかわいい笑」





私「かわいくなんかないですよ//」





菅原「あなたちゃんいじりがいあるよな!旭」





東峰「後輩をいじめるなスガ、ごめんな。」





私「いいえ!東峰先輩もどうぞ!」





東峰先輩は見た目と大違いでとっても優しい...。





東峰「ありがとう。」





旭さん。西谷くんとの事件(?)あった人だよね。





こんな強そうな人なのに悔しい思いするとは、





他校は一体どんな強敵なんだろうか。





清水「北原さん次部室のこと教えるからいこっか。」





私「あ、はい!」









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- 澤村side -








旭も西谷も戻ってきて、1年生も入ってきて、





新しいマネージャーも入って一気に部が明るくなった。





あなた「澤村先輩、タオルどうぞ!」





縁下から北原がマネージャーになりたいという話を聞いたときは嬉しかった。





また彼女に会うことができるのかと。





今はただの同じ学校の先輩後輩ではない。





同じ部員。





「北原もありがとな。」





気づけば北原の頭に手を乗せていた。





その瞬間少し顔を赤めた北原に『かわいい』と感じた。





もっといろんな姿を近くで見ていきたい。






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