第2話

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2024/04/13 09:10


それから隣の席の縁下くんとよく話すようになった。






1年生のときのこと、






勉強のこと






お休みの日のことを根掘り葉掘り。







私「そういえば、縁下くんって部活バレー部だったよね?」






縁下「そうそう」






私「バレーあんまり詳しくないからわかんないけど、、、強い、、、、の?」







田中「俺たちバレー部はな、最強だぜ!」







縁下「バカっぽいからやめろ、田中」






田中「なんだと~!!オラァ」






最近私と縁下くんで話していると、






田中くんが会話に気づいて入ってくるようになり、






いつのまにか仲良くなっていた。










私「でも田中くんみたいな人いると、相手に威嚇できるというか、、
  





なにかしら影響与えそうだよね笑」







田中「だろだろ!!さっすが北原だな!!








 今度バレー部、見に来いよ!!!!!









俺のかっけぇプレーを見してやるよ!!!!!!」









私「うん、機会があればね笑」









西谷「北原~!今日の日直って担任から呼び出し~!!!!









いくぞ~~!!」









私 「あ、うん!今行く!」








話に夢中すぎてすっかり日直ってこと忘れてた!!!!!













- 職員室 -






担任「ってことで、これ今日放課後2人でプリントまとめるの頼んだわ」









2人「.....はい。」
















西谷「先生ぜってぇー雑用俺らに押し付けたよな~!」










西谷くんと話したことは1、2回しかないけど









フレンドリーに誰とでも話すんだよな...








私「そうだね笑 でも先生も新学期で忙しいんだよ、きっと。」









西谷「北原は優しいな!ニコッ」








私 「...//、そんなことないよ。」







突然の真正面からの笑顔に心臓が跳ねた。







西谷「さっさとこれ、終わらせようぜ!」







私「うん!」 













- 教室 -





戻るとみんな部活でガランとしていた。







そいえば奈々もチア部で新しい曲始めるって






気合入ってたな....











西谷くんは縁下くんの席に座って、プリントをまとめる。








私はそれをホッチキスでひたすら止めていく。








西谷「そういや北原って部活ねえの??」






私 「私たぶんこのクラス唯一の帰宅部なんだよね~笑」






西谷「意外だな笑 ずっと帰宅部か?」










私 「うん、これといってやりたいことも特になくて....






西谷くんバレー部だっけ??」








西谷「あー....まあな。だけど今は休んでる」








急に空気が重くなった。







私 「そう...なんだ。じゃあ期間限定の帰宅部だね笑」







西谷「そうだな...!満喫しないとな!」














-西谷side-





久しぶりにバレー部の話をした気がする。







今まで遠くの龍や力が部活の話をしていても聞かないようにしていた。









聞こえないフリをしていた。








またみんなでバレーをしたい気持ちはある。








でもやっぱり俺は、








エースのいないバレー部には戻ることができない_____________

























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