ガチャっ
望月 穂波
宵崎さん、こんにちわー!
宵崎 奏
望月さん!来てくれてありがとう
望月 穂波
今日は確か、部屋のお掃除でしたよね?
宵崎 奏
うん、キッチンは望月さんが使うからいつも綺麗にしてるんだけど、部屋はどうしても後回しにしちゃって…
望月 穂波
…!
望月 穂波
はっ、…(わ、私!にやけるなぁ……!!)
望月 穂波
た、大変ですね…
穂波が思わず口角が上がる口元を引っ張った。
望月 穂波
あれ、そういえば朝比奈先輩は?
宵崎 奏
ああ、まふゆは今日は部活に行ってるんだ
望月 穂波
なるほど…(じゃあ想像より時間かかっちゃうかな…?)
望月 穂波
とりあえず、お掃除始めましょうか!
宵崎 奏
うん!
望月 穂波
(あっちの部屋は宵崎さんに任せて、私はここをやろうかな)
望月 穂波
本棚とかはほこり被っちゃってるな…
望月 穂波
よし!地道にやろう!
自分の頬を叩き、気合いを入れ直す。
望月 穂波
ふーんふーんふふーん♫
望月 穂波
…わ、この本すっごく埃被ってる…!?
望月 穂波
所々埃で文字が見えにくいけど、これって…
そう思って、濡れたタオルで本を拭く。
望月 穂波
…!やっぱり!アルバムだ…!
望月 穂波
子供の頃の宵崎さんか…あまり想像出来ないけど、大人しい感じかな?
望月 穂波
掃除が終わったら後でゆっくり見ようかな!
宵崎 奏
望月さん、こっち終わったよ
望月 穂波
あっ!はーい!
宵崎 奏
思ったより早く終わって良かったね
望月 穂波
そうですね!力仕事は無さそうで良かったです
宵崎 奏
私達だけじゃ、運べないかもしれないもんね…あはは…
望月 穂波
あっ!そういえばこういう物を見つけたんです!
宵崎 奏
えっ何?
そう言って、先程掃除で見つけた物を奏に差し出す。
宵崎 奏
これ、アルバム…?
望月 穂波
はい、そうらしいです!掃除が終わった後に見ようと思っていたんですが…一緒に見ませんか?
宵崎 奏
わぁ!懐かしいなぁ…!
奏がアルバムを持ち上げ、満面の笑みになる。
宵崎 奏
しばらく見てないし、埃もすごく被ってたはずなのにありがとうね望月さん
少しだけ子供らしい笑みを浮かべた顔で奏が穂波に微笑みかけた。
望月 穂波
いっ、いえ…(可愛い…)
宵崎 奏
これは確か、家族でピクニックに行った時の写真かな
望月 穂波
へー!宵崎さんの子供時代少し大人しい性格を想像していたんですが、思ったよりも活発なんですね…!
アルバムにある写真を見ながら穂波が言う。
宵崎 奏
そうかな…?
望月 穂波
自分のアルバムは恥ずかしいですが、アルバム見るの、凄く楽しいですね!その人をもっと深く知れたような気がします…!
望月 穂波
さて、次のページを…
穂波がワクワクしながら次のページをめくった。
望月 穂波
って、あれ?
だがそこに他の写真は無かった。
望月 穂波
写真、これで全部ですか…?まだまだページはあるのに…
宵崎 奏
…それは、私が幼い頃にお母さんが亡くなったからだと思う
宵崎 奏
その時から、少し暗くなって外出もしなくなったから…
先程まで笑顔だった2人の顔から、笑顔が消えた。
望月 穂波
…すみません
宵崎 奏
いや、気にしないで。もう過ぎた事だし…
望月 穂波
…(申し訳ない事言っちゃったな…私が元気つけないと…!)
パシャっ
宵崎 奏
わっ、!?
突然スマホのシャッター音が鳴る。
宵崎 奏
え、な何…?!
思わず奏は顔を伏せた。
望月 穂波
これを写真紙にコピーしてここに貼りましょう!
宵崎 奏
…え?
望月 穂波
スマホでもカメラでもなんでもいいですから少しでも思い出として振り返られるように…!
宵崎 奏
…!
宵崎 奏
ありがとう、望月さん
望月 穂波
私こそすみません…よし!朝比奈先輩が帰ってくる間にたくさん写真撮っちゃいましょう!
宵崎 奏
そうだ、カメラがあるからこれ使って
そう言って奏がカメラを穂波に渡す。
望月 穂波
わー!こんな高そうなのいいんですか…?!
宵崎 奏
うん、もちろん
宵崎 奏
あ、そういえば私少し写真苦手なんだけど目瞑ってなかった?
望月 穂波
あ、瞑ってます
宵崎 奏
えっ
主
こんにちわ!主です!
主
大遅刻ですが、こどもの日という事でこどもに関する話をしてみました!
主
正直こどもじゃなくて思い出みたいな感じですが…
主
ちなみに今回の話、まだ3話しか投稿していませんが現時点で一番文字数が多いですw
主
後もう少しで1500いきそうな状態です
主
5月はGWもあるので、5月中にGWの話出す予定です!
主
6月はジュンブラと梅雨ぐらいでしょうか…?
主
とりあえず大忙しです…w
主
さて!ここまで見てくださってありがとうございました!
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第4話 えなまふ
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