第14話

ただの自己満じゃん?
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2025/06/02 12:00 更新











〜翌日〜
in 雄英
相澤消太
みんなおはよう。
あなた
…まじか。
1−A
相澤先生、
復帰早ぇ〜!!

USJ事件により休校になった日の翌日。

朝のHRに、包帯グルグル巻きの相澤が登場した。
相澤消太
うるせぇ…
大したケガでもねーよ。
耳郎響香
いやいや、包帯グルグル巻きは
絶対重症だろ…
あなた
それな。

そんな声も無視しながら、相澤は続けて言った。
相澤消太
何より、
戦いはまだ終わってねぇ。
峰田実
それって、まさか…
まだヴィランが!?
相澤消太
雄英体育祭が迫っている!
1−A
ガッポイの来たぁぁぁ!!✨️

A組の教室は一気に騒がしくなり始める。
上鳴電気
でも、襲撃されたばっかで
なのに…

上鳴はそう言った。

それに対し、相澤が答える。
相澤消太
例年通り、開催することで
盤石な体勢を見せるというのが
目的だ。
呪術師がこんなに此処に集まって大丈夫なんかw
蛙吹梅雨
でも、危ないんじゃ…
相澤消太
警備も例年の5倍だそうだ。
1−A
5倍!?
あなた
(術師も大変だろうな…)
相澤消太
体育祭に備えて、
準備をしておけよ。
相澤消太
以上。

そう言い相澤が教室から出ていき、朝のHRは終了した。

私はいつも通り、百と響香と話していると、
麗日お茶子
ちょっとええかな?

麗日が話しかけに来た。
耳郎響香

麗日どしたの?
八百万百
何か用でしょうか?
あなた
??

百と響香が麗日にそう問いかける。

しかし麗日は予想とは違うことを言った。
麗日お茶子
あなたちゃん、
今ちょっと、話ええかな?
あなた
え、私?
麗日お茶子
そう。
耳郎響香
ウチらは
いない方がいい?
麗日お茶子
そうしてもらえると
ありがたいな。
八百万百
了解です。
では、あなたさん後ほど!
あなた
おけー。
ばいばーい👋

そう言って2人と別れ、麗日と2人きりになる。
あなた
で?
私に何用すか?

私がそう聞いても、麗日は黙り込んだまま。
あなた
(まじで、何用?)
あなた
(知らないうちに…
私、またなんかやらかした!?)
あなた
💦

そう思って私が1人、焦っていると、意を決したように麗日は話し始めた。
麗日お茶子
あなたちゃんって、
何者なん?
あなた
…え?

麗日から発された言葉に私は驚きを隠せず、唖然とする。
あなた
なにそれ?
ふざけてる?笑
麗日お茶子
こないだの、USJ事件の
とき、私見たんだ。
あなた
何を。
麗日お茶子
あなたちゃんが、
麗日お茶子
ヴィランと話してるとこ。
あなた
…あー、

麗日はそう言い、私の方を真っ直ぐと見つめた。

麗日の言うヴィランとは、恐らく紬の事だろう。
麗日お茶子
あの人は知り合い?
あなた
まぁ。
麗日お茶子
あなたちゃんは、
ヴィランなん?

麗日は私を警戒しながら、落ち着いた口調でそう言った。
あなた
(なんて答えたらいい?)

麗日のあの聞き方、態度、呼吸からしても、絶対的な自信があるわけじゃない。
あなた
…んー、
どっちだと思う?笑

私は誤魔化すように、ヘラヘラとしながら言う。

それが気に入らなかったのか、麗日は眉を寄せた
麗日お茶子
麗日お茶子
あなたちゃんって、
ホントにヒーロー志望なん?

少し怒ったように麗日は私にそう言った。
あなた
残念ながら、
麗日のその質問には
答えられないな。

私がそう言うと、麗日は
麗日お茶子
それって、
言えないようなことを
してるってこと?
麗日お茶子
そもそも、あなたちゃんは
私たちの敵なん?味方なん?

と、引き下がることなく食い気味に聞いてくる。

私はヴィランじゃないけど、ヴィランと親友だったわけで。

かと言って、ヒーロー志望になる気なんか一切もないので。

術師が同じことを聞かれたら、100人が同じ事を答えるだろう。

 『ヒーローがヴィランに勝とうが負けようが、
     自分たちには関係ない。』
あなた
(敵だの味方だのめんどくさい…)
あなた
(自分は自分だろバーカ)
あなた
なんでそんなのが
気になるわけ〜?

私はめんどくさオーラ全開で麗日に聞く。
麗日お茶子
なんでってそりゃ…
あなた
自分の身を守るため?
あなた
自分を危険から
遠ざけるためでしょ?
麗日お茶子
な、そんなことっ…!!

麗日は私の発言を否定しようとする。

しかし私は聞く耳を持たずに続ける。
あなた
じゃあ、何のために
敵とか味方とか確認すんの?
麗日お茶子
それはっ…!
あなたちゃんと仲良く
するために…!
あなた
それのどこに確認が
必要なの?
あなた
別にヴィランとでも勝手に
友だちになればいいじゃん。
麗日お茶子
…っ、
あなた
私がヴィランって言ったら
どうするつもりだったの?
麗日お茶子
そんなん、
あなた
止めるつもりだった?
あなた
ムリムリ。
止まんないよ。
あなた
だからヴィランやってんでしょ?

私は少し圧をかけるようにして麗日に言った。
あなた
結局、私のことを
勝手に可哀想と思って
話しかけたんでしょ?
あなた
ただの自己満じゃん。
麗日お茶子
なっ…
あなた
そういうの、いいから。
あなた
アンタの自己満に
私を付き合わせないで。
麗日お茶子

そう言って、私は黙り込んだ麗日を置いて教室に戻る。

ヒーローだからなんだからとか言うけれど、

結局みんな、自分の自己満を認めてもらいたいっていうだけ。

ヒーローなんてそんなもん。
あなた
(これだから…)
あなた
ヒーローは嫌いなんだよ…







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