第25話

ランチタイム
1,851
2024/03/13 10:00




テヒョン
テヒョン
 まま、これでいい? 
まま
まま
 うん、いい感じ! 
ジミン
ジミン
 たまにはいいね、こういうの 





今、僕たちは庭に出ている。




1時間前____





まま
まま
 ただいま〜! 





ソファで小さい子たちのお絵描きの様子を見ていると、玄関の方からままの声がした。


ジミンも一緒に居たから、2人で玄関に向かった。





まま
まま
 ごめん、車から買い物袋取るの手伝ってくれない? 
ジミン
ジミン
 わかった! テヒョン、行こう 
テヒョン
テヒョン
 うん 





靴を履いて3人で玄関前の車のトランクから
大きい買い物袋を取り出して、中に入れる。


中学生たちも来てくれたようで、そこからキッチンまではその子たちにお任せした。


まま、この量を1人で持ってきたのか……


本当に歳とらないんだね、、?





ジミン
ジミン
 あテヒョン! それ俺運ぶからお菓子入ってる袋運んでくれる? 
テヒョン
テヒョン
 ん? あ、これか。 わかった! 





おぉ、、軽い。


ジミン優しいな。






ジミン
ジミン
 あーんもう、、それもやるって 
テヒョン
テヒョン
 ジミンばっかり重いの運んでるじゃん
ジミン
ジミン
 いいってば。 砂場のおもちゃの袋あるじゃん、それ持ってきて? 
テヒョン
テヒョン
 うぅん…わかった 
ジミン
ジミン
 いい子だねぇテヒョン〜 





楽なやつやってるのによしよしするなんて。


ジミン、僕のこと年下だと思ってない?





ジミン
ジミン
 結構買ってたけど、何買ったの? 
まま
まま
 色々よ。 
ジミン
ジミン
 その内容を聞きたいのっ! ㅎ 
まま
まま
 え〜? ㅎ そうねぇ…
2日分のご飯と、誕生日会で使う飾りと、掃除用具と、新しいバスタオルと、壊したままだったミキサーと…あれとかこれとか





か、買いすぎ……。


施設の人数が多いのもあると思うけど、、


8人乗りの車なのに、運転席以外、どこも空いてかったような……。








ジミン
ジミン
 もう…運ぶだけで疲れたよ 
まま
まま
 ふふ、お陰で助かったわよ。 
ありがとう。テヒョンもね 
テヒョン
テヒョン
 ふふ、いいよ 





て言っても、重いの運んでくれたのほぼジミンなんだけどね、、ㅎ





ユウちゃん
『 オッパ! 』




テヒョン
テヒョン
 ん、? 





あ、ユウちゃん……。


たしかに、今まで意識してなかったからわからなかったけど、結構頻繁に話しかけて来たかも…?


気にすることないとは言ったけど、
僕だってちゃんと思春期っていうのがあるし、、


気になるお年頃、、?





ユウちゃん
『 あの、お願いがあって… 』




テヒョン
テヒョン
 どうしたの? 





ユウ
『 私、オッパの絵、描いたんだけど…み、見てくれない、? 』





テヒョン
テヒョン
 ぼ、僕の絵…⁈   




ユウちゃん
『 ぇあ、あの、変な意味じゃなくてっ…!
  単純に、私の絵、見てほしくて、っ… 』




テヒョン
テヒョン
 いや、その…僕で良ければ、見るよ、? 
 あと…描いてくれて、ありがとうっ…





ユウちゃん
『 私こそ、モデルになってくれて、ありがとうございます…。けど、勝手に描いてごめんなさい… 』




テヒョン
テヒョン
 全然っ…僕は大丈夫だよ! 
楽しみにしてるね、っ! ㅎ 




ユウちゃん
『 っ…! うんっ…! 』




この子が本当に僕のことが好き?


でも、そんなに接点ないし、






テヒョン
テヒョン
 ぁ  、 





好きって、恋愛の好き じゃなくて、友達とか人として好き ってことじゃない?


ほら、ジミンも何かで、『 大好きって面と向かって言うことはあまりない 』的なこと言ってた。


だから、好きって言うユウちゃんにみんな驚いたんじゃないかな。


違うかな…?


僕は、それだと納得するんだけど、、。





ユウちゃん
『 、、オッパ? 』



テヒョン
テヒョン
 あ、なんでもないっ…   





心配そうに僕を見るユウちゃん。


見た目から気持ちを理解することは、僕はすこし苦手だ。


なにを考えているのかわからないと言われることがあるけれど、僕はそれ以上にわからないと思う。


だから、ユウちゃんがどんな目を僕に向けても、
ユウちゃんの考えてることってわからない。


気持ちだってわからない。


なにを思ってその目を僕に向けてるか、
わかればいいんだけど……。





まま
まま
 テヒョンー! お昼はお庭で食べるから、ジミンと準備してー! 
テヒョン
テヒョン
 っ! あ、うんっ! 
テヒョン
テヒョン
 ごめんっ、もう行くね…? 





ユウちゃん
『 う、うん! 』





少しだけ、2人きりの空間が気まずくて
足早にその場を去った。











ジミン
ジミン
 テヒョンこっち! 
ジミン
ジミン
 ままがお手伝いさんとお昼作ってる間に、シートとか飲み物準備してって 
テヒョン
テヒョン
 うん、わかった 





大きいレジャーシートを4枚、みんな入っても余裕のあるスペース。


敷き終わったあとすぐに小さい子たちが僕のところに集まって来た。





子供
『 ヒョン! 一緒に食べよ! 』




テヒョン
テヒョン
 うんいいよ。ままが来るまで待ってようね 





子供
『 あたしもオッパと食べるぅ! 』




子供
『 なんでぇ! ぼくが食べるのっ! 』





テヒョン
テヒョン
 はは、ㅎ…みんなで食べよう? 






こんなに広いんだから、僕に群がらなくてもいいのに、、





子供
『 いーやっ! ぼくだけがヒョンと食べる!! 』




子供
『 みんなのオッパだよ! 独り占めなんてずるいよっ! 』





テヒョン
テヒョン
 え、と…みんなで食べた方が美味しいんじゃない、? 





子供
『 あたしはオッパと食べるのがいい! 』





子供
『 ぼくもぉ! 』





ど、どうしようっ……


喧嘩しちゃうよ、、!


みんなで食べた方が美味しいって聞いたよ、?


どうすれば止めれるの…






ジミン
ジミン
 こーら! テヒョンが困るでしょ。
喧嘩はしない! 
テヒョン
テヒョン
 ジミン、、ㅎ 
ジミン
ジミン
 みんなと食べたいって言ってるのに、
テヒョン悲しんじゃうよ? 





子供
『 んんん…… 』




子供
『 ヒョンが悲しいのはやだ…… 』





ジミン
ジミン
 じゃ、みんなで食べよう?
広いからそんなにくっつかなくてもいいんだからね





子供
『 でも、ヒョンの隣で食べたいもん、、 』





ジミン
ジミン
 近くはどう? だめ?
隣とかじゃなくて、みんな ちかく 。 
ジミン
ジミン
 そうしたら平等だよ? 
ジミン
ジミン
 それに、○○くんはよくテヒョンに隣になってもらってるから、今日は他の子に譲ってあげて?




子供
『 、、わかった…… 』




ジミン
ジミン
 ん! いい子だ 





他の子たちもジミンの提案に納得してくれたようで、ままが来る前に終わった。


暫く外で遊んだり話したりして面倒を見ていると、ままがお手伝いさんと一緒にサンドイッチや唐揚げ、フルーツが乗ったトレイを持って来た。







子供
『 まますごい! 』




子供
『 みかんある! 』




子供
『 おいやばい唐揚げ! 』





子供
『 よっしゃ! お前の分食うわ 』





子供
『 はぁ? 』





子供
『 フルーツサンドあるよっ! 』





子供
『 わぁ、、!これがテレビで見た萌え断ってやつ…キラキラ 』





子供
『 ツナサンドもたまごサンドも、、まま最高… 』





まま
まま
 ふふ、お手伝いさんにもお礼言ってね






ジミン
ジミン
 あはっ…料理見えないね、ㅎ 
テヒョン
テヒョン
 まぁ、喜んでるならいいんじゃないかな
ジミン
ジミン
 みんなの目がきらきらしてるよ 
テヒョン
テヒョン
 相当、美味しそうなんだろうね 
ジミン
ジミン
 だね、早く食べたいな 





みんなの顔はすごく輝いてて、料理でこんなに幸せそうにするんだなって思った。


子供たちを見守るままの顔もなんだか、、





ジミン
ジミン
 いい顔するね、まま 
テヒョン
テヒョン
 ね。綺麗だ 
ジミン
ジミン
 ……、テヒョンは素直で綺麗だよ 
テヒョン
テヒョン
 、、僕が、綺麗…    





ジョンさんも、言ってくれたな…。


同じ綺麗なのかな。


僕は、ままみたいに見えてるの?


あんな、心までも綺麗な人に。




テヒョン
テヒョン
 それなら、、 




すこし、嬉しいかも……? //






ジミン
ジミン
 テヒョン? 
テヒョン
テヒョン
 う、うん? 
ジミン
ジミン
 …照れてるの? 
テヒョン
テヒョン
 へっ、⁈   
ジミン
ジミン
 顔、ちょっと赤いけど… ㅎ 
テヒョン
テヒョン
 ぇ、うそ…   




僕1人、ジョンさん思い出して顔赤くしてるなんて、、






テヒョン
テヒョン
 変人みたいじゃん……っ!! //    






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