─山本side─
ふくらさんの最初の印象は、「クイズオタクっぽいなぁ」だった。
ある日、僕は早稲田の先輩にそうやってクイズ会に呼ばれた。
当時の僕は、まだめっちゃクイズが好きなオタクというわけでもなく、ただ少しクイズが好きな大学生。
クイズにちょっとでも触れられるなら、と僕はその会に参加したんだ。
先輩が声をかけた相手は、白い肌にタレ目、困り眉で細身の大学生。
その人は楽しそうに「やっほー」と返した。
ふわふわしていて柔らかい人だなーというのが初めの印象。
それでも「クイズオタク」という第一印象の方が濃く残っているのは、初めの印象とクイズをしていたときのギャップがあまりにも強かったかもしれない。
さっきまでのほんわかした雰囲気はどこへやら。
ふくらさんの纏う空気がガラリと変わって、彼は絶句するほどの早さでボタンを押していく。
そのあとの飲みで話す機会があり、そこで「あぁ、この人は本当にクイズが好きなんだ」と分かったのだ。
帰り道、先輩に今日の感想を訊かれ、僕はこれしか言えなかった。
ただ本当に、凄かったんだ。
それから何度か会ったときのことだった。
ふくらさんにそう訊かれた僕に、迷いはなかった。
それが、僕とふくらさんの出会いだった。
QuizKnockの10周年までに、1ヶ月に1話、メインメンバーのペアのお話を書きます!
第一弾の今回はこのおふたりでした!
次回のペアもお楽しみに……✨️
もちろん、通常のお話も不定期で出します!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!