授業合間の休み時間
教科書を片付けていると
ふとグリムが質問を投げかけてきた
突然、入学式での私の発言を思い出したらしい
そういえばグリムとは一緒に住んでるけど
お互いの事をあまりよく知らない
お互いを知る良い機会だろうと思って
教科書を出し終えてからグリムの方に体を向けた
こっそり話を聞いていたであろうエースが
耐えられず身を乗り出して問いかけてくる
ファンタジー漫画でよくある異世界転生が
こんな身近で起きてるなんて
私含め誰もが思わないだろう
興味津々なエースは
教科書を出す手がすっかりと止まっている
聞いたところでこの世界に暮らして約1週間の私が
「あーそこ生まれなんだ!」なんて納得出来る訳がなく
何で聞いたんだと心の中で自問自答しつつも
とりあえず2人の反応を伺うことにした
頬杖をついてこちらを見るエースが
先に口を開いた
ニコッと微笑みながら私の顔を覗いてくるデュース
寮に誘ってくれた事実が嬉しくて
首を何回も縦に振った
2人が私に色々と教えようとしてくれることが有り難い
今まで興味なかったことにも
興味を持つようになってきている
エースの誘いに3人揃って頷いた
そうして、猫を連れたトレイン先生の授業を始めるチャイムが鳴った
食堂にて
オムライスを口に運びながら
さっき授業合間に話していたことを
そのままエペルとジャックに伝えた
エペルはスパゲッティを
ジャックは大盛りのハンバーグセットを食べながら
外、麓の街について話してくれた
女の子の系統を着てるとバレないようにしなきゃと考えたが
よくよく考えると別に服に興味があるわけではなかったし
女の子らしい服を着てたかと言われれば
そうでもない
いまどきの男の子は何を着てるんだ?
予想外の発言をしてしまったのか
2人とも時が止まったかのように固まった
ジャックに関しては今まで聞いたことない声を出したよ
ジャージが無難だと思ってたけど
予想が外れてしまったのかな
なんか、なんか私がスポーツタイプの人だと
勘違いされたな……












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。