オレンジジュースを飲みながら
ジンの話を興味無さげに聞くエラ
ピスコが杯戸ホテルで消したのを報告しているらしい
するとブロンドヘアの髪を靡かせた美女が
部屋へ入ってくる
ベルモットの胸に飛び込むエラをそっと抱き上げる
エラは微笑みながら抱きついている
ベルモットと戯れていると
いつの間にか隣に立っていたバーボンが不機嫌そうに言った
2人に詰め寄られたエラは呆れたように言い放った
エラがジト目でべーっと舌を出すと
バーボンは足早に去っていった
これが世界的犯罪組織の日常である
エラは少し考えたあと口を開く
その目は前髪に隠れて見えない
またいつものように子供っぽくはしゃぎ
ベルモットにハグをする
抱きつかれたベルモットも
自分の胸に埋まるエラの頭を
自分の娘にするように撫でた
バタンッ
エラはベルモットのもとを離れバーボンに向かって走っていく
まるで親子のように
正直エラも意味は理解していた
しかし、バーボンが理性を無くすか無くさないかなんて
エラには興味無いのだ
バタンッ
バーボンの愛車に乗せられ
2人きりになったところでエラが口を開いた
小学校は普通は7歳児、つまり6歳の子供が行くところ
1歳も下のエラが行くには少々誤魔化しが必要だろう
バーボンは公安警察ゼロ
それに気づいたのはエラが彼にあった時だった
降谷零は昔のことを懐かしむような遠い眼差しで前を見る
エラはノックリストを知っている
バーボンは公安警察
キールはCIA諜報員だろう
その他にも今は亡きスコッチのことも
組織のシルバーブレット・ライのことも知っていた
「 正体をバラさない代わり、私の犬になって? 」
5年前___
本を読んでいたエラはジンの重低音に反応した
顔を上げると黒い長髪の男が1人
目の下のクマとグリーンの瞳が印象的だった
ライがしゃがんで手を差し出すと
エラはソファからぴょこんと降りてその手を握った
エラは「バーボンとスコッチ」が気になったようだ
ジンの黒いコートを引っ張りオネダリする
エラは無邪気に両手を上げる
ライは仕方なくエラを抱き上げた
エラは子供のようにライの後ろに隠れた
なんとも可愛らしい
バーボンはしゃがんで手を差し伸べてきた
その手をエラは幼気なく振り払った
パシッ
予想外の出来事にバーボンとスコッチは目を点にしている
その様子をライがつまらなさそうに見ていた
2人とも聞いたことのある名のようだ
ポーカーフェイスが崩れそうになり
それを繕うようにバーボンが微笑む
エラはバーボンのサラサラな金髪を撫でた
そしてスコッチの方を見る
エラの不敵な笑みが3人の心を凍りつかせた
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!