浴衣を着て、彩ちゃんに髪型をセットしてもらって
鏡の前で何度もクルクルして確認している
そう褒めてくれる彩ちゃんの横からナンパの声が聞こえる
リョータくんが可哀想なのと、洋平くんと2人きりという事実に耐えきれなくなり、そう提案する
と、彩ちゃんにジトっと睨まれる
まだ、告白するか分からないし………、、
や、やっぱり洋平くんと2人きりで、しかも告白なんて無理!!!
横から飛んでくる、乙女のような声になんて答えればいいか分からない
ニマニマと笑っている彩ちゃんと
グッと親指を上げるリョータくん
時計を見ると3時を過ぎている
ヤバい!早く行かないと!!
ニコッと笑う洋平くんはいつもと違う
今日はリーゼントじゃなくて下ろしてるし………
なにより浴衣姿…………!!
紺色の浴衣が洋平くんの落ち着いた雰囲気によく似合う
彩ちゃんに髪型をお願いした甲斐があった!
彩ちゃんありがとう……!!
心の中で叫ぶ
制服も私服も浴衣もなんでも似合う洋平くんが羨ましい
告白しようと決めているからか、いつも以上に心臓がうるさい
心臓を静まらせようと深呼吸をして洋平くんの後を追う
笑った洋平くんの手が私の手を握る
せっかく静まらせた心臓がさっきより速く脈打つ
ヤバい………ヤバすぎる………
多分、今日心臓保たない…………!!泣













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!