前の話
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暗い部屋 、
布団の中でゲームをして過ごす日々 。
これ程幸せなことはないだろう 。
皆が学校に行っている間に
休んでゲームをすると 、
一日が充実した気がする !
取り敢えず 、
学校に行ってみるか ?
面倒だけど 。
そうと決まれば制服を洗わねば !
忘れられてたらその時 。
立ち上がると部屋の洗濯機に
床へ置いてあった制服を投げ込んで
置いておいたゲームをセーブする 。
部屋も片付けるか ?
いやいや 、それは後々でいっか 。
次の日 、
制服を着てバッグに必要なものを入れる 。
扉を開けて 、誰も居ない家に
いってきま〜す !
と大きな声で言う 。
扉を出てすぐ
久々の日光を浴びて
すでに溶けそうな気がしてきた 。
ぇあ〜〜 … なんて
呻き声を上げながら
学校への道を歩む 。
学校へ着くと 、
まずは職員室に行くことにした 。
先生はとんでもなくびっくりしていたけど
何でだろう ?
まぁいっか 。
教室どこだろ 〜〜 、
先生に聞いたら三年B組らしいけど
もう三年経ってるの ?
やばくない ??
退学でもおかしくないじゃん 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!