黄泉路会長は丁寧にお辞儀をして「行きましょうか」と私にふんわりとした優しい笑みを向けてくれる
私も笑って「はい」と返すと、ぐるんと私から全力で目を逸らして悶絶し始めた
…どうしよう。なんだかちょっと面倒臭くなってきたな…
私は兄達に手を振って友達と待ち合わせをしている場所まで歩く
いつもあなたたんって言いかける黄泉路会長に私は「もちろん」と返すと、黄泉路会長は驚いているようだった
いつもならこれで悶絶するはずの会長…もとい華さんは、悶絶すること無く私が今まで見たことの無い、ほっこりとした笑顔を見せた
それがあまりに珍しく美しいので、私は思わず華さんを見つめてしまった
「見たこと無かったので」と私が付け足すと、華さんはキョトンとした
そして今度は口元に手を添えてクスッと笑った
そう言って笑う華さんは、いつしか見た凛と、美しい完璧な人では無く、ごく普通の女子高生のようですごく可愛かった
そんな華さんを見て私も顔が緩む
私は華さんと普通の友達に話すようにいつも通りに接し、笑顔で話した
華さんも話していく内にどんどんと笑顔が増え、気がついたら集合場所に着いていた
そんな他愛もない会話をしながら、合コン場所の飲食店に向かう
実はもう一人居たんだけど、これなくなっちゃったらしい
華さんが行くって話になる前は女子三人の予定だったから、男子も三人で丁度良い人数にはなるんだけどね
華さんが私の友達とだんだん打ち解けていく内に、目的地に着いた













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。