アナウンス『間もなく着陸致します』
無機質なアナウンス音から数分後、"地球"に到着した。
海や川は水銀でいっぱいになり、『泳ぐなキケン』の文字が大きく書かれた看板がある。
地面は泥だらけでコンクリートがあったとは思えない。
至る所から激臭がして、とても人が、生き物が暮らせるような場所では無い。
普段の私なら、見ず知らずの人にバイクなんか乗せてもらわないだろう。
認めたくはないが、これが失敗だったのだ。
この星も捨てたもんじゃない
と、思いたかった
もう、何も無いしいいや
どうにでもなれ
あれ?ここって…
『あとはこのバーの中の店主に尋ねてみな』
こうして私はこのバーで働かせてもらうことになった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!