第3話

その3:北海道のトマムで富士と話する
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2025/10/18 15:42 更新
北海道、トマムの雪に覆われた丘陵地帯。星野リゾートのリゾート地に、グロワールと富士が立っていた。雪が静かに降り積もり、周囲は白銀の世界。グロワールはいつものように掛け布団のような布を一枚羽織り、浮遊しながら富士と向き合う。白い髪と白色の瞳が、雪景色に溶け込みながらも異様な存在感を放つ。
対する富士は、和服風のワイシャツに青紫のジャケット、スキニースラックスに紫のラインが入った白い靴下、そして白と金の革靴という独特の装い。元保安官でありながら、コンポーザー、ファッションデザイナー、作詞家という多才な顔を持つ男だ。彼の白い髪は雪と調和し、白色の瞳は鋭くも温かみのある光を宿す。
「グロワール、その布一枚じゃ寒いじゃん?」
富士が笑いながら言うと、グロワールは肩をすくめて浮遊したまま答える。
「この布は僕の全てだ。風も雪も、僕には関係ない」
富士はニヤリと笑い、突然手を振る。すると、彼の指先から光の糸が紡がれ、瞬く間に布が動き出す。雪の結晶を模した模様が浮かぶ白銀のローブ、星空を思わせる深い青の刺繍、そして金の糸で縁取られたマントが、グロワールの周囲で形を成していく。
「どうだ、僕の新作だ。今すぐ着させてあげる」
富士が誇らしげに言う。
光の糸が収束し、グロワールの体にその衣装がぴたりとフィットする。掛け布団のような布は新しいローブと融合し、まるで王者のマントのように彼を飾る。グロワールは一瞬驚いたように目を見開き、笑い声を上げた。
「富士くん、相変わらず派手だな!」
二人は雪の中で笑い合い、トマムの凍てつく空気が彼らの熱気を包み込む。遠くの山々が静かに見守る中、グロワールは新たに手に入れた衣装をまとい、ふわりと浮かび上がる。富士は満足そうに頷き、こう言った。
「次も今より、めちゃくちゃ派手に作ってあげる」

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